ホッパーやスクリューフィーダーに、粉体が張り付いて困ったことはありませんか?
粉体の詰まりを解消するために、工程を止めて対応しているということはありませんか?
では、どうして粉体が張り付いたり、詰まったりしてしまうのでしょうか?
主な原因は、粉体の特性や粉体の圧力によって、粉同士の凝着や壁面への付着などで流動性が悪くなり、凝着状態が成長してしまうからです。
凝着状態が成長した粉体は残留粉や粉詰まり現象といったトラブルを引き起こします。
粉体の流動性に大きく影響する力が摩擦です。
近年の研究では粉体と接触する壁面を滑らかに磨くほど、この摩擦が大きくなることがわかっています。
そこで今回は、粉体の流動性に大きく影響している摩擦を低減する表面処理をご紹介します。
こちらの表面処理は、空気の力で研磨材をワークに吹き付け、細かい凹凸を生成する、エアブラスト加工技術の一種です。
細かい凹凸を持つ表面を生成(組成変形)することで、壁面との付着面積を小さくして摩擦を低減し、粉体が滑りやすい環境になります。
また、こちらの表面処理は、ワークそのものに加工を施すため、コーティングのように新たな要素を追加するわけではありません。
そのため、製造工程中もコーティングのように膜剥がれを心配する必要はありません。
製造工程中の設備的な要因からのコンタミを減らし、異物を出さない・混入させない工場設備の実現に貢献します。
さらに、細かい凹凸を持つ表面は、粉体の付着を抑止するだけでなく、清掃性の良さも発揮します。
表面処理 を施した面は水切れの良さが向上することが分かっており、この撥水傾向をもつ機能面が清掃しやすい環境を整え、清掃工程を簡略化します。
水切れの良さが清掃時の作業時間を短縮、粉体の流動性の良さが残留やこびりつきなどの製造工程のロスをなくし、全体のメンテナンス作業を軽減することが期待できます。
いかがでしょうか?
粉体の張り付き、詰まりでお悩みの場合は、ぜひ弊社にお問合せください。
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食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。
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