食品工場の排水には、油脂分やでんぷん・たんぱく質などの有機物が多く含まれています。
有機物濃度が高い排水を規制値以下の濃度に下げるため、排水処理には多額の費用がかかります。
また、排水の原水槽や調整槽、加圧浮上処理後のスカム(浮上した汚泥)などから悪臭が発生し、近隣の住民から苦情が出るケースもあります。
このような問題に苦慮されている事業者様もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、微細気泡と撹拌対流で微生物の分解・代謝能力を上げるハイパワー散気管をご紹介します。
ここで、微生物による有機物分解のメカニズムを見てみましょう。
①水中に有機物が入ると微生物が活発に分解をはじめます。ただ、その際には大量の酸素を消費します。
②急激に酸素を消費すると「酸欠」に陥り、硫酸イオンなどで呼吸を始めます。これを「嫌気呼吸」といい、副生成分として硫化水素等を生成します。
③さらに硫酸イオンも消費すると「嫌気発酵」となり酢酸、酪酸、プロピオン酸などの腐敗ガスを発生させます。
つまり、①のように、微生物が分解するには大量の酸素が必要、②、③のように、酸素が不足すると、微生物の代謝効率が悪くなり、悪臭が発生するということになります。
今回ご紹介の散気管は、特殊な構造の内部を圧縮空気と水が通過することにより、微細な気泡と強力な撹拌対流が発生し、槽内に酸素を十分行き渡らせることで、微生物の好気呼吸をサポートし、代謝及び生物分解能力を最大限にまで引き上げることができます。
内部の特殊構造は、油脂や浮遊物質を粉砕して、微生物が分解しやすい大きさにする効果もあります。
さらに、底部のスラッジ(汚泥)を巻き上げて、槽内を撹拌することによって、汚泥の堆積を防ぎ嫌気部を失くします。
散気管のパワーが分かるこちらの動画をご覧ください。
ハイパワーな散気管で、微生物の能力を最大限に発揮できる環境にすることで、
・硫化水素などの悪臭がなくなる
・スカムのすくいとりがなくなる
・汚泥回収費の削減
・薬剤費削減
・監視の人件費削減
といった効果が期待できます。
いかがでしょうか?
排水の処理費や悪臭にお困りのお客様は、ぜひ私たちにご相談下さい。
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。
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