食品工場において段ボールケースを開梱して食品原料を取り出す作業は大変な重労働です。
ほかの工程の自動化が進んでいるお客様でも、原料入荷時の段ボール開梱作業は人手で行っているという状況はまだ多いかと思います。
段ボールケースの入荷作業は以下のようなプロセスになります。
1.パレットに積まれた段ボールケースが入荷
2.作業者が段ボールケースを下ろす
3.作業者が段ボールケースの上面を切る
4.段ボールケース上蓋を開ける
5.段ボールケースを抱えてひっくり返し中身を取り出す
6.空の段ボールケースを捨てる
食品原料はブロックが大きく重量があるので、これらの作業をすべて手作業で行うのは作業者にとても負担がかかる工程です。
このようなきつい作業現場における人材確保は難しくなりつつあります。
そこで今回は、段ボールケースの入荷作業を自動化する段ボール開梱システムをご紹介します。
段ボール開梱システムは、上記入荷プロセス3〜6にあたる『切る』『開ける』『取り出す』『捨てる』の四つの工程を、ロボット一台・ハンドチェンジなしで自動化を実現しています。
こちらが実際の動きの動画です。
上流でロボットや人がコンベアに荷崩しした段ボールケースを、
『切る』 段ボールケースを位置決めし、段ボールケースの上蓋を切り取る
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『開ける』 切り取った段ボールケースの上蓋を吸着して廃棄
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『取り出す』 段ボールケースを掴んで、ひっくり返し、中身を取り出す
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『捨てる』 中身を出した後の空段ボールケースを所定の場所に廃棄
※内容物は、一塊でも、ばらばらの物でも、軽いものでも、重いものでも設計次第で実現可能です。
段ボール開梱システムを導入することによって、
・作業者は刃物を使う危険作業、重労働、単純作業から解放されます。
・特殊な刃を使用しているため紙粉が減少し、開梱された原料への異物混入リスクを低減します。
さらに、4つの工程をロボット一台で可能なため、省スペースで設置することが可能です。
現在、入荷作業を手作業で行われているお客様は段ボール開梱システムを検討されてみてはいかがでしょうか。
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。
どうぞ、お気軽に食品工場物流ナビへお問い合わせください。