食品工場における加熱温度や加熱時間の記録・管理は、HACCPの基本です。
しかし、記録用紙に手書きで記入していると、
①筆記用具(ペン・バインダー・紙)の持ち込みが異物混入の原因になりかねない
②記入のたびに、ニトリル手袋の脱着・交換や消毒等の手間が生じて、製造作業が止まる
③記録用紙が油で汚れて、読み取れなくなってしまう
④記録用紙から改めてPCへの入力作業を行っているため、2度手間・転記ミスが生じている
等でお困りではないでしょうか。
そこで今回は、音声認識で直接入力可能な音声認識キーボード入力システムをご紹介します。
このシステムは音声でウィンドウズ上のアプリケーションに直接入力することにより、筆記用具(ペン・バインダー・紙)の持ち替えを無くして作業効率を向上させる為のシステムです。
キーボード対応しているWindows上のアプリケーションであれば、WordやExcel等入力先を問わず、組込み開発なしで音声入力が可能です。
入力した音声は合成の音声で復唱されるため、声での入力が正しく認識されたかを耳で確認しながら作業ができます。そのため、画面などを見ずに作業を進めることが可能です。
このシステムを導入することにより、社内で作成した書式の印刷紙を現場に持ち込み、手書きで記入したのち、あらためて事務所等に戻りPC入力と、二度手間をかけている作業の業務改善・業務効率化を図ることができます。
直接PCにつなぐ場合に必要なシステム構成は、
1.PCインストール用のアプリケーション
2.音声認識用のブルートゥースマイク
3.PCに接続するブルートゥースドングル
の3点です。
音声認識用のマイクは、人工知能技術であるディープラーニング技術を実装した音声認識エンジンを使用しており、 英数字の発話や、騒音環境下での使用でも、高い認識率を誇ります。 英数字以外の漢字やカタカナ等の入力も可能です。
上記は現場にPCを持ち込んで音声入力する場合のシステムですが、食品工場のように衛生管理が求められる現場ではPCを持ち込むことができない場合もあるかと思います。
その場合はスマートフォンと音声認識マイクを使って記録することができます。
登録したシナリオに従って対話型で音声入力をするアプリをスマートフォンにインストールします。スピーカーから流れる音声ガイダンスで指示を確認し、返答することで記録作業を進めることができます。
そして記録したデータをブルートゥースでPCのエクセル等へ貼り付けることが可能です。
直接PCに接続する場合、スマートフォンに接続する場合のどちらもブルートゥース接続ですので、インターネット環境がなくても使用可能です。
いかがでしょうか?
音声入力でデータ作成時間を削減し、入力ミスを防止することができるうえ、ハンズフリー・アイズフリーで作業効率が上がり、ペーパーレスも実現することができます。
紙への記入で二度手間を感じられていたお客様はぜひ私どもにご相談ください。
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。
どうぞ、お気軽に食品工場物流ナビへお問い合わせください。