原料投入時に検査したにもかかわらず、製造後の検査でNG品がでてしまうことがある…
骨を人手で除去・検査作業しているが、処理時間がかかり肉体的負担も大きいうえ、見落としが発生している…
金属などの異物はもちろんですが、商品に小骨が混入している場合も、クレームになってしまう可能性があります。
そこで今回は、1台で肉・魚などの残骨や微細な金属まで検出可能な新型X線検査機をご紹介します。
<新型X線検査機の特長>
1. 新型デュアルX線センサ
高エネルギーから低エネルギーまで分布するX線を照射し、高/低2種類のエネルギー帯で透過画像を取得、2種類のエネルギー帯の差分を取ることによって、異物だけを明確にします。
2. 新開発の検出アルゴリズム
製品にX線を照射しただけの透過画像から得られる信号は製品自身の影響が強く、そのままでは合否判定に使えません。新開発の検出アルゴリズムは、その透過画像から製品の影響やノイズを低減させ、異物の信号だけを正確に取り出す高度な画像処理を施します。
3. 新型X線センサの長寿命
搭載されているX線センサには素子劣化に対する寿命がなく、従来機より平均推定寿命が大幅に改善されランニングコストの低減を実現しています。
4. エアコン消費電力の低減
低電力エアコンを搭載、さらに消費電力を抑えられる冷却構造により、従来機より消費電力の低減を実現しています。
5. 安全装置の充実
随所に安全装置を設けることにより、作業するオペレーターはX線の影響を受ける心配がなく特別な資格も不要で安心して取扱いができます。
<新型X線検査機の検出例>
新方式のデュアルX線センサと新開発の検出アルゴリズムによって、厚みのある検査対象物の骨検出性能が向上するとともに、高分解能による微小金属、小骨の検出性能が向上しました。
さらに、凹凸のある検査対象物での異物検出や魚の小骨のような低密度な異物も安定的に検出ができるようになりました。
① 肉
原料肉、ミンチ等の1次加工肉、ウインナーなどの加工品まで対応できます。特に厚み40mmを超える肉に対しては従来機より検出性能が大きく向上しています。
② 魚
フィレ、切り身、刺身、フレークまで対応。従来のX線検査機では検出が難しかった魚の骨の撮像も可能になり、太さ1mm前後の魚の骨の検出が可能になりました。
※魚種が異なると骨の密度の違いにより検出できる骨サイズが異なる場合があります。
こちらのX線検査機を導入することにより、より高度な検出が可能になるので、消費者のクレームになるような製品が出荷されてしまう可能性を低くするとともに、誤検出の低減やNG排出量の低減を可能にすることから、食品ロスの低減にもつながることが期待できます。
「以前にX線検査機を試したけれど、検出できなかった」というお客様にも、ぜひ新型X線検査機を試していただければと思います。
商品に混入した異物が実際にどの程度検出できるか、サンプルテストも承ります。
いかがでしょうか?
板橋工業ではX線検査機をはじめ、ウェイトチェッカー、金属検出機、印字検査差装置、色彩選別機等、製品の検査・選別に必要な各種機械を取り扱っています。
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。