コンベヤラインのレイアウト上、コンベヤを横断する必要があるとき、その手段として跳ね上げコンベヤやはしごを設置する方法があります。
しかし、コンベヤの一部を持ち上げる跳ね上げコンベヤは大変便利ですが、女性作業者や高齢の作業者が横断するたびに持ち上げるには重く、作業者の負担になってしまいます。
また、はしごは作業者が渡るときにバランスを崩して転倒する恐れがあるため危険な思いをされた作業者もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、作業者の負担がなく安全に横断できる電動スライド式の開閉コンベヤをご紹介します。
電動でコンベヤが開閉するので、跳ね上げコンベヤやはしごのように作業者の負担や危険がなく、安全で簡単に動線を確保することができます。
基本的な動作として、ボタンを押すと電動でコンベヤの半分ほど(約87㎝)が下降後、スライドして本体に収まり、横断可能な状態になります。
通過後に逆側にあるボタンを押すと電動で元に戻ります。
コンベヤが閉まる動作中に人が入って接触した場合は、再度コンベヤが収納されるので安心です。
電源遮断時でも手動でコンベヤを開閉することが可能です。
また、オープン状態から所定時間経過で自動的にコンベヤを閉める設定や、センサ信号で自動開閉させることも可能です。
荷物を両手に持ちコンベア間を横断した後、一度荷物を置いて閉めるボタンを押す必要がなくなるので横断後は速やかに次の作業に移ることができます。
さらに、こちらの開閉コンベヤを向かい合わせに2台設置することによって、開閉の幅を広げることができ、フォークリフトが横断することも可能になります。
ローラーの駆動について、ローラー内部にモーター、減速ギアを内蔵し、制御基板で起動・停止、スピードの可変、回転方向変更、エラー出力信号のアウトプットなどの制御を可能にしています。
これにより、モーターローラーの回転数でコンベヤの開閉状態を認識し、リミットセンサーを使わずにコンベヤをスライド開閉させることができます。
コンプレッサーを使用しないため、エアー配管が不要です。エアー漏れもないため、イニシャルコストとメンテナンスコストを削減できます。
搬送物が来た時だけ駆動、通過後は停止するラン・オン・デマンド搬送を採用しているので消費電力を削減します。
こちらの電動スライド式開閉コンベヤを導入することにより、
・跳ね上げコンベヤのように「コンベヤを持ち上げる」負担がなくなります。
・コンベヤ横断時に、「コンベヤの上に乗る」「コンベヤを跨ぐ」「コンベア下を潜る」といった危険な行動もなくなります。
いかがでしょうか?
跳ね上げコンベヤを毎回持ち上げるのが大変とお困りのお客様や、工場内の動線を確保したいがレイアウト上難しく困っているお客様はこの機会に一度検討してみませんか?
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。