貴社の工場で空気中に原料の粉などが常に舞っている作業環境はないでしょうか?
空気中に粒子が舞っていると作業環境が悪くなるだけではなく、作業者の健康被害を引き起こすこともあります。
また、加工品の品質にも影響が出る可能性があります。
そこで今回は安価で組み立て簡単な集塵機をご紹介します。
サイクロンを利用した多用途集塵機です。
スイッチを入れると上袋が膨らんで立ち上がり、吸引した粉塵を含んだ空気を、サイクロンを利用して空気と粉塵を分離、分離された粉塵が下袋に溜まります。
サイクロンとは遠心力分離機のことで、円筒とじょうご(逆円錐)を組み合わせた形状をしています。
円筒部分に粉塵を含んだ空気をブロワーで送り込むと、内部で粉塵を含んだ空気が円筒の壁に沿って遠心力で回転し円錐部に下降、遠心力によって分離された粉塵がダストボックスなどに落ちると、残った空気は逆回転で上昇し円筒上部より排気されます。
サイクロンにより分離された重い粒子は下袋に落ち、分離できなかった微粒子を含んだ空気は上袋のフィルターを通してクリーンな空気が外部に排出されるという仕組みです。
食品工場の場合、投入・計量・かくはん・充填・コンベアーの落下部などの工程に使用されることが多いです。
湿り気のない粉塵、爆発や火災性のない粉塵が対象です。
※1mm以上の粉塵は不向きです
湿り気のある粉塵:油分や水分を含んだ粉塵。フィルターに付着して吸引能力が低下する
爆発や火災性のある粉塵:爆発性=アルミ粉やマグネシウム粉など、火炎性=紙粉など
こちらの集塵機の構造はシンプルです。
フィルターの役割をする上袋、サイクロンの役割をするドラム部分、粉塵を溜める下袋、通風管、そして粉塵を含む空気を吸い込むブロワー本体という構成です。
2人で作業をして、いくつかネジを閉めるだけで簡単に組み立て可能です。
箱型の集塵機と比べると構造がシンプルなので、フィルター(上袋)を簡単に取り外すことができ、清掃などのメンテナンスが簡単です。
下袋(ポリ袋)は、ワンタッチリングで固定、リボンを引くと簡単に取り外しができるため、下袋に溜まった回収粉塵の廃棄処理も簡単です。
フィルター(上袋)について、ブルーはナイロン製 (100μm以上対応)、白は帯電防止フェルト製(10μm以上対応)です。
※機種によってオプション設定になります。
100Vで使用可能なタイプもあります。
キャスター付きのため楽に移動させることができ、設置面積も小さく置き場所に困りません。
当社のお客様から、充填の工程で粉状の製品が舞ってしまう環境を改善したいということでご相談いただき、こちらの集塵機を提案したところ、非常に安価であることを評価いただき導入となりました。
導入した結果、充填時に粉が舞うことがなくなり、作業環境を改善することができました。
こちらのメーカーでは、袋タイプの集塵機から箱型の集塵機まで、用途に合わせた様々な集塵機を取り揃えています。
空気中を舞う粒子の対策として集塵機に関心のあるお客様はぜひ私どもにご相談ください。