クレーンは原材料などの重量物を搬送するときにとても便利です。
複数人で搬送している場合や、作業者の高齢化で一人での搬送が難しくなった場合などにクレーンが活躍してくれます。
とても便利なクレーンですが、下記のような理由で検討をやめたということはないでしょうか?
・天井にクレーンを設置できない
・床にアンカーを打つことができない、打ちたくない
・レイアウト変更が頻繁にある
そこで今回は自立式のクレーンシステムをご紹介します。
自由自在に移動させることができる自立式のクレーン用アルミ製フレームと安全性と耐久性を備えた電気チェーンブロック・電動チェーンバランサを組み合わせたシステムです。
自立式のクレーン用アルミ製フレーム
自立式のため、天井クレーンを設置する梁がない場所でもクレーンを使用できるようになります。
架台や天井補強梁が不要なため、設置工数とコストを削減することができます。
アンカーで固定する必要がなく、キャスターが付いているので必要な場所へ自由に移動ができます。クレーンを使用する際はキャスターを固定します。
自由に移動ができるので頻繁にレイアウト変更がある場合や、使いたい場所が複数ある場合などでも、すぐにクレーンを使用することができます。
キャスターは100mmまで調整可能なジャッキボルト付いているので、傾斜のある場所でも水平を保って使用できます。
クレーンのXY方向の動きもスムーズで、アルミレールを採用し、軽い力で滑らかな動きを実現しています。
走行レールは2.5m~5.5m、横行レールは約2.8m、全高は約3.4m(※)です。
コンベヤをまたいで設置することや、クレーンの下を軽トラックが通過することも可能です。
※クレーンの定格荷重や走行レールの種類によって異なります。
さらに、サイズの大きいフレームもあります。
定格荷重250キログラムの場合で、走行レールが7m、横行レールが6mありますので、もっと広い範囲で搬送が必要になる現場に対応することができます。
2種類のクレーンを取り付け可能
フレームに取り付けられるクレーンには、電気チェーンブロックと電動チェーンバランサがあります。
事故を未然に防ぐために、どちらも安全性と耐久性に配慮した設計になっています。
①電気チェーンブロック
2速インバータ形のタイプは低速での緩起動・緩停止や位置決め精度が向上し、滑らかな動きで荷の振動を抑えることができます。
操作方法は押ボタン式、シリンダ式があります。シリンダ式は片手で操作することが可能です。
単相100Vで使用できるタイプもあります。
②電動チェーンバランサ
バランサがつり荷の重さを瞬時に検知しバランスを取ります。
荷物が宙に浮いたような状態を保ってくれますので、実際の荷重を感じることなく搬送することができます。
両手で直接荷を保持しながら直感的に操作ができるので、初心者でも簡単に細かい操作ができます。
HACCPにも対応可
HACCPに対応するためにクレーンの各部品を食品製造に最適な仕様にカスタマイズすることができます。
①開閉式ダストパン
摩耗粉やホコリなどの異物混入リスクに足して粉塵を受けて周囲への飛散を防ぎます。
また開閉式なので洗浄可能です。
②SUS製フック採用
サビを嫌う工程でご使用される場合、サビに強い素材を使用する事で異物混入リスクを低減します。
③食品用オイル、グリース
人体に影響が少ない食品用オイル/グリースを使用しています。
④上下限任意位置停止機能
荷をうっかり降ろしすぎても床に触れないように停止位置の設定が可能です。
床からの汚染に対する防止対策となります。
⑤チェーン用ジャバラ
塵を受けて、周囲への飛散を防ぎます。
自立フレーム、上記クレーン、すぐ使用できるように付属品がセットになったパッケージで販売可能です。
こちらのパッケージを最短一週間で出荷可能ですので、すぐに現場で活用することができます。
貴社の現場で重量物を人手で搬送する場面がありましたら、ぜひこちらのクレーンシステムをご検討ください。
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。