年々、夏の暑さが厳しくなっていると感じている人は多いと思います。
35度以上の猛暑日も珍しくなくなってきました。
工場や倉庫のように広い空間では、空間全体の室温をコントロールすることが難しいです。
作業者のいる場所を局所的に冷やすスポットクーラーを使っているというお客様も多いかと思います。
このスポットクーラーについて、局所的に冷やしてくれるものの、少しでも移動すると風が当たらなくなってすぐ暑くなると感じたことはないでしょうか?
そこで今回は大風量の移動式エアコンをご紹介します。
特殊なダブルファンにより20m先の広範囲に冷風を届けることができる移動式のエアコンです。
広範囲に冷風が届くのでスポットクーラーで起きていた問題を解決してくれます。
ワイドな冷風
10HP(馬力)で最大130㎥/minの風を放出します。
20m先まで風速1m/sの風を届けることができ広範囲な施設でも対応することが可能です。
※風速1m/sは、体感温度が4℃下がると言われています。
簡単に設置可能
三相200V 50Aの電源があれば特別な施工は不要で簡単に設置可能です。
排気ユニット一体型でキャスターがついているため、設置レイアウトも自由自在です。
配線や配管が最小限で、作業の邪魔になりません。
フレキシブルダクト(オプション)
吹き出し口にはオプションのフレキシブルダクトを取付できます。
フレキシブルダクトで風を送る方向を変えることができ、2ヵ所に分かれたエリアに使用できます。
温度成層を利用した空調方法
温度成層とは空気の密度の影響により、温度の高いものは上方、温度の低いものは下方に分かれ層状の温度分布を形成します。
全体空調が困難な広い建物内すべてを均一に冷やすのではなく、低層部の人がいるエリアのみを効率的に冷やし快適な環境を作り出します。
室外ユニットから出る排熱は人のいない高層部のルーフファンや排煙窓から排出します。
使用例
エアコンの正面ではない場所に冷風を送りたい場合、オプションのフレキシブルダクトを取り付けることにより、冷風の威力を弱めることなく、スポットクーラーのように特定の方向へ冷風を送ることも可能です。
また、この製品はダブルファンなのでフレキシブルダクトは片方のみに取り付け、もう片方は通常通り広域用で使うなど様々な環境に合わせ使用することができます。
バンニング・デバンニング作業のように空調がない密閉空間での作業時にも、電源をつなげばすぐに使用することができ、キャスターつきで移動も簡単なので、直接冷風を届けることが可能です。
エアコンであるため、冷房機能だけだはなく、暖房や送風の機能もあり、温度調整や風力調整が可能です。
性能比較
一般的な機種(床置きなどのエアコン)で10馬力の場合、風量は80㎥/minほどですが、こちらの移動式エアコンの場合は、10馬力で130㎥/min(強運転時)の風を放出することができます。
さらに、高効率ECファンを搭載しているため、一般的なパッケージエアコンよりも低消費電力を可能にしています。
一般的な機種(10馬力、風量80㎥/min)と比較しても、こちらの移動式エアコン(10馬力、風量130㎥/min)のほうが電気代は安くなります。
ラインナップ
ファンが一つのシングルファンタイプもあります。
20m先まで風速0.7m/sの風を届けることができます。
シングルファンは、キャスター付きで自由に移動できる一体型タイプのほかに、通常のエアコンと同じように室外機と室内機を別々置くセパレートタイプ、フォークリフトでの運搬や四点吊りに対応している吊り下げ用フレームの仕様もあります。
真夏の暑い場所での作業は効率が落ちるうえに、熱中症のリスクが高くなります。
こちらの大風量移動式エアコンで広範囲を効率的に冷やすことにより、作業者の熱中症対策・作業効率化や空調にかかるコスト削減の効果が期待できます。
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