気泡緩衝材は柔軟性や保護効果が高いので、様々な製品の保護に広く使用されています。
この気泡緩衝材について、ネジや小型の工業部品などの小物を包装するときは、平袋タイプの気泡緩衝材を使用されているお客様もいらっしゃると思います。
袋の中に包装する物をそのまま入れることができるので、手間がかからず作業の効率化を図ることができます。
しかし、気泡緩衝材の原反、カット品から平袋に変更するだけでも作業性は上がりますが、平袋の口を開く、および、ワークを入れた後のテープ封緘作業と、人手がかかる作業は依然として残ります。
そこで今回は、ワークを手投入するだけで平袋のシールまでしてくれる小袋給袋包装機をご紹介します。
気泡緩衝材の平袋を開き、ワークを入れて封をするという一連の作業の流れを、ほぼ自動で可能にした包装機です。
袋詰め作業を省力化して生産性の向上を図ることができます。
動作手順
・規定サイズ(幅80mm×深さ100mm)の気泡緩衝材の平袋をホルダーにセットする
・ワーク投入口まで袋を自動運搬
(エアーで袋を吸着し、シリンダーにて運搬→アームで袋を投入口直下にセット)
・本体上部の投入口に必要数のワークを手投入する
・スイッチ1つで開口部を熱溶着でシールする
・完成品を自動排出
①ホルダー ②ワーク投入口 ③操作スイッチ ④排出口
コンパクト&フィット
本体のサイズは幅600mm×奥行290mm×高さ650mmと非常にコンパクトです。
省スペース設計なので置く場所を選ばず、作業スペースを圧迫しません。
また、重量は約35㎏と軽量、かつ、AC100V電源で稼働するので、袋詰め作業をしたい場所に移動させて使用することができます。
※一部エアー駆動方式を採用していますので、70Nリットル/分のエアー源が必要になります。
作業台の横にわき机のように本機を設置することができます。
気泡緩衝材の平袋のセット、ワークの投入口は本体上部に、スタートボタンも本体側面の上部にあるため、作業者が座ったままの状態でも作業がしやすい仕様になっています。
緩衝材の種類
大粒以外の一般的な気泡緩衝材に加え、印刷フィルムラミ仕様、アルミ蒸着仕様等の対応が可能です。
また、気泡緩衝材以外に、発泡シートも対応することが可能です。
安定したシール方式
熱溶着でよく使用されているヒートバー(ヒーター入りの台)の方式では、熱分散が発生してシール強度が不安定になりますが、こちらの小袋給袋包装機はインパルスシール方式を用いた熱溶着のため、安定してフィルムに熱を加えることができ、見栄えもキレイに仕上がります。
カスタマイズ
平袋の規定サイズは幅80mm×深さ100mmですが、規定サイズ以外のカスタマイズも可能です。
本体のホルダーにセット可能な通常のセット枚数は約20枚ほどですが、カスタマイズでセット枚数を30枚ほどまで増やすことが可能です。
さらに、ホルダーをカセット交換方式にカスタマイズ可能なので、ストックを作っておいて入れ替えることができます。
ワーク投入口の形状もカスタマイズ可能なので、投入するワークは小物に限らず、板物などへの対応も可能です。
投入の自動化
標準仕様はワークを手投入しますが、オプション対応としてワーク計数機、搬送機とドッキングして自動化も可能です。
これにより、ストッカーにワークを入れておくだけで、自動で所定数を計数し、搬送して投入、包装、封緘までを一貫して自動で行うことができます。
人手不足等で作業負担軽減への関心が高まっている中、小物包装作業の負担を感じられているお客様もいらっしゃるのではないでしょうか。
包装でお困りごとがございましたら、ぜひ私どもにご相談ください。
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。
どうぞ、お気軽に食品工場物流ナビへお問い合わせください。