工場や倉庫の出入口に、シートシャッターやビニールカーテンがよく使われています。
シートシャッターやビニールカーテンは出入りの利便性を確保しつつ、虫の侵入防止や、空調効率化に効果を発揮します。
しかし、搬入・搬出時における作業者やフォークリフトの通過など、ヒトやモノの出入りが発生する際には、一時的に出入口を遮ることができなくなり、虫や外気が侵入してくるということが起こります。
また、保冷庫の出入り口において、ヒトやモノの出入りが発生すると、外部からの暖気が入ってくる、内部から冷気が漏れ出る、ということが起こります。
庫内の温度が上がってしまうと、もとの温度に戻すために保冷庫に負担がかかり、電気も余計に使ってしまうことになります。
そこで今回は高速エアーの力で虫や熱の侵入を防ぐエアーカーテンをご紹介します。
防虫用エアーカーテン
防虫用エアーカーテンは高速エアーによるエアーバリアを形成することで、虫の侵入を防止し、食品工業、医薬品工業などの製造工程での異物混入防止に威力を発揮します。
アンバランス気流
開口部において、左右からのアンバランス気流(メーカー特許取得)により、虫の侵入を防止します。
アンバランス気流は、吹き出しユニットより25m/sの高速エアーと12m/sの低速エアーを吹き出し、気流に強弱をつけ、風の衝突による乱流を抑えることで、虫の侵入を大きく低減します。
シートシャッター内蔵タイプ
シートシャッター内蔵のタイプもあります。
高速シートシャッターとの組み合わせで、より高い防虫効果が得られます。
エアーの吹出とシートシャッターは連動しています。
シートシャッターを開ける信号を受けるとエアーカーテンが起動、ヒトやモノが通過後に、シートシャッターが完全に閉まってから、残留運転の後にエアーカーテンが停止します。
既設の建物に設置可能
既設建屋の開口に合わせて設計、製造することができるので、既設の建物に簡単に据付可能です。
既設のシートシャッターと連動させることも可能です。
保冷庫用エアーカーテン
保冷庫の扉を開放すると、庫外から高温多湿な暖気が侵入し、庫内から冷気が流出する熱対流が発生します。
熱対流は、空調負荷増加、保管品の品質低下、結露によるカビ発生などの原因となります。
こちらは大型保冷庫の出入口開閉時に生じる暖気侵入と冷気漏出を防止するエアーカーテンです。
高い熱遮断効率
暖気侵入を防止する吹き降ろし気流と、冷気漏出を防止する下部水平気流により、高い熱遮断効率(約75%※)が得られます。
※熱遮断効率 ~ メーカー実験ルーム内での温度測定による
省エネ・メンテナンス削減
保冷庫用エアーカーテンを導入することにより保冷庫空調負荷を低減し、省エネに貢献します。
また、霜取りなどのメンテナンスが削減できます。
さらに、独自開発の薄型直流ターボファンを搭載し、マイコン制御によりエアーカーテン吹出風速の多段変速制御(夏/冬モード切替運転など)を可能とすることで省電力を実現しています。
省スペース設計
奥行き370mmの省スペース設計です。
メンテナンスは全て装置通過開口内側から可能ですので、断熱壁への埋込設置も可能です。
標準開口(2200W×2600H)以外のサイズにも対応可能です。
シートシャッター内蔵タイプ
シートシャッター内蔵型の保冷庫用エアーカーテンもあります。
シートシャッターとエアーカーテンの同時設置で設置費用を削減することができます。
既設のシートシャッター、オーバースライダー及び自動引戸等との自動連動運転も可能です。
推奨設置場所
・冷蔵倉庫入口(食品工場、低温物流倉庫等)
・集荷、荷捌倉庫入口(ドッグシェルターと併設)
・部屋間の温度差が大きい開口部(自動引戸と併設)
近年の食の安全に対する意識の高まりは著しく、エアーカーテンは多くの食品工場で採用されています。
また、容器やキャップ、フィルムなどの副資材工場、医薬品工場や電子工場などでも、異物混入防止に利用されています。
エアーカーテンを導入されていないお客様は一度検討されてみてはいかがでしょうか?
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。
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