ドーリーはプラスチックコンテナ等を積載して運搬するときに使われる手押し部分の無い台車です。
使用しないときには重ねて保管でき、スペースを節約することができるので、工場や物流現場でよく使用されています。
コンテナ等の積載物を載せたドーリーを移動させる場合、ドーリー本体に手押しする部分がないので、積載物を直接手で押して移動させることになります。
そのドーリーの運搬中に、
・積載物が崩れそうになったことはありませんか?
・前方の視界が悪いと感じたことはありませんか?
そこで今回は複数のドーリーを安全に運搬することができるドーリー運搬車をご紹介します。
コの字型のフレームに手押し部分がついた台車のような機器にドーリーをセットすることにより、通常の台車と同じような感覚で複数のドーリーをまとめて運搬することができるようになります。
使用方法
- ドーリー運搬車のキャスターブレーキを掛け、コの字型のフレームの中にドーリーを差し込みます。
- ワンタッチペダル式のストッパーでドーリーが飛び出さないようにロックをします。
- キャスターブレーキを解除し運搬します。
- 運搬先にてキャスターブレーキを掛け、ワンタッチペダル式のストッパーを解除、ドーリー運搬車を引き抜いて運搬完了です。
効果
ドーリーを移動させるとき、積載物を直接手で押していると、段差などが原因で荷崩れを起こしてしまう可能性があります。
一方、ドーリー運搬車は、積載物ではなくドーリーの側面を押すことになります。
手押し部分のついた台車の上に積載物を載せている場合と同じような状態になり、積載物が安定して、荷崩れしにくくなります。
ドーリー2台を手で押して積載物が前方の視界をふさいでいる場合は、人や物にぶつかる可能性があるので危険です。また、積載物が崩れないようにと気を取られ、前方に注意が向いていない場合も危険です。
一方、ドーリー運搬車は進行方向に対してドーリーを直列に並べて運搬できるので、運搬中も視界を確保しやすくなります。
さらに、積載されたコンテナ等に直接手を触れることがなくなるので、衛生的に運搬することが可能になります。
機器仕様について
2つのドーリーを一度に運搬できる2連タイプのほかに、標準仕様として、ほかに3連タイプ、4連タイプがあります。
手で押して複数のドーリーを移動させる場合は、手で押さえながら慎重に運ばなければなりませんが、ドーリー運搬車を使えば一度に3台、4台と安定して運ぶことができるので、運搬作業の効率化を図ることができます。
一度に運ぶ台数が増えるとドーリー運搬車のフレームのサイズも大きくなりますが、複数台を保管する際に収納スペースを節約できるネスティング機能を備えています。
標準仕様のほか、お客様のドーリーや環境に合わせて様々なサイズや仕様にて製作することが可能です。
・ドーリーを一度に5個運搬できる五連仕様
・水場でも錆びにくくする為のSUS製
・個数違いやサイズ違いのドーリーを同時に運搬する為のスペーサー機能
・運搬するワークの重量によってキャスターを変更
などの対応が可能です。
AGV仕様について
AGV仕様のドーリー運搬車もあります。
磁気テープを床に張るだけで任意の場所へ自動搬送が可能になるので、工場や倉庫内での中間配送を自動化することができます。
また、自動仕様と手動仕様の切替えが容易にできるので、自動運搬と手動運搬のどちらにも使用することが可能です。
ドーリー運搬車を導入することにより、安全かつ簡単にドーリーを運搬することができるようになります。
また、AGV仕様のドーリー運搬車で搬送を自動化することにより、搬送にかかる人件費を削減することも可能です。
こちらのメーカーではデモ機の用意がありますので、導入前にお客様の環境で実際に試していただくことが可能です。
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。
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