室外機を無線で制御して見える化!空調の節電・省エネシステム

エネルギー価格上昇などを原因とする電気料金の値上げは、企業の製造原価や業績に直結するため、電気を大量に使用する法人においては切実な問題です。

 

また、各国の二酸化炭素排出量の削減目標を背景に、日本においても2050年までにカーボンニュートラルを達成することを目標としています。

企業は製造プロセスの効率化やエネルギー消費の最適化などが求められています。

 

そこで今回は空調機器の消費電力を効率的に管理・削減する次世代の節電・省エネシステムをご紹介します。

空調の節電・省エネシステム

電力の高圧契約・特別高圧契約をされているお客様を対象に、オフィスビルや工場などの消費電力の中で多くを占める業務用エアコンなどの「空調機器」をピンポイントで制御することで、電気料金の基本料金と使用量料金の両方を削減します。

 

従来のデマンドコントロールと何が違う?

従来品はデマンドを制御し、基本料金を削減する機能を主体としているのに対し、こちらの空調の節電・省エネシステムはデマンドの制御だけではなく、年間を通して不快指数に基づいた空調制御を行い、お客様の環境を変えずに空調使用量を年間約15%削減する事を主体としています。

 

電気料金の仕組み

電気料金は①基本料金 + ②電力量料金 + ③再エネ賦課金で構成されています。

②電力量料金と③再エネ賦課金は1か月の使用電力量によって料金が決まります。

よって、電気料金は①基本料金と1か月あたりの使用電力量でほぼ決まります。

①基本料金は、当月を含む過去1年間の最大デマンド値が契約電力となり、その契約電力に料金単価と力率を掛けたものです。

最大デマンド値は、過去1年間の内で30分間の電力平均値(デマンド値)の最大値となります。

電気料金の仕組み

節電・省エネシステムの主な特長

節電制御

業務用エアコン等の室外機に制御器を設置し、気候に合わせて約3分間の送風運転を交えた省エネ運転を行います。
また、季節や気候(外気温度・湿度による不快指数)に合わせて、1年中空調設備の出力調整をキメ細かく行い、快適な室内環境を実現するとともに、使用量料金を削減します。

例えば、夏は室温が上がりやすい上層階の制御を弱め、冬は室温が下がりやすい下層階の制御を弱めます。

外気の不快指数の変化を監視し、室温が変化する前に不快指数の8段階の中から最適な条件を判断し、エアコンの節電レベルを自動判別しコントロールします。

これにより、安定した省エネ(電気料金やCO₂の削減)効果が期待できます。

 

デマンドコントロール

最大デマンド値とは、過去1年間のうち最も電力を使用した30分間の平均値のことです。つまり、契約電力が高圧の場合、基本料金は1年の内、最も電力を使用したわずか30分間の需要電力で決まってしまいます。

デマンドコントロール機能により、最大デマンド値を抑えることで基本料金を削減します。

最大デマンド値が高いと基本料金が高くなってしまいますが、ピーク時の予想されるデマンド値を設定デマンド値でカットすることで、基本料金の削減を実現します。

空調の節電・省エネシステムのデマンドコントロール

電気の見える化

デマンドコントロールの状態はクラウドサーバで管理されるので、インターネットのブラウザで監視することができます。

デマンド値、予測デマンド値、外気温から算出された不快指数が表示されます。

制御した場合としなかった場合を比較したCO₂削減量、削減電気量が閲覧可能です。

また、クラウド上から空調系統ごとの制御調整も可能です。

これにより、電力消費の傾向を把握し、効率的な管理が可能となります。

 

ソーラー駆動無線ユニット

機器間はLoRa無線を使用し、情報取集や制御を実施していますので、機器間の通信線の配線や工事を大幅に削減できます。

また、屋外に設置する機器はソーラーパネルを搭載しているので、電源供給が不要となります。

無線とソーラーボックスの採用により、工事費用の削減や工事期間の短納期を実現しています。

 

システム構成

ソーラー駆動無線制御ボックス :室外機に取り付け

パルスセンサー :電力メーターに取り付け

温湿度センサー :直射日光が当たらない屋外に取り付け(建物北側など)

集中制御装置+無線モジュール :データを受信し、LTE回線でクラウドサーバに送信

空調の節電・省エネシステムのシステム構成

室外機にソーラー駆動無線制御ボックスを取り付けるには空調機メーカー指定のアダプタが必要です。

室外機の距離が近い場合、ソーラー駆動無線制御ボックスは最大4台まで制御可能です。よって、室外機数÷4の台数で設置が可能です。

温湿度センサーは、基本は屋外に1台取り付けですが、オプションとして屋内に追加で設置し、室温が設定温度を超えた場合に制御を止める仕様にすることも可能です。

 

導入事例

食品工場における事例

 

<規模>

契約電力:300kW~400kW

制御対象の室外機台数:18台

 

<削減効果>

導入後8か月間(2023年6月~2024年1月)計測したところ、空調分の使用電力量のうち21%を削減しました。

削減電力量38,537kWh、CO2削減量17.3t

空調の節電・省エネシステムの導入事例

 

電力の高圧契約・特別高圧契約をされているお客様で、節電の方法を探しているお客様はこちらの節電・省エネシステムを検討されてみてはいかがでしょうか。

電気料金にお悩みのお客様はぜひ一度、私どもにご相談ください。

 

食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。

どうぞ、お気軽に食品工場物流ナビへお問い合わせください。

 

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