シュリンク包装は、熱を利用してフィルムを収縮させ製品を包み込む包装方法です。
フィルムで製品を覆うことができるので、製品の保護や異物混入・開封防止に効果があります。
また、ラベルの表示面積が大きくなることで、デザイン性を向上させることや記載する情報量を増やすことができます。
このシュリンク包装について、
・包装の仕上がり(シワやあばた)が気になる
・包装作業に手間やコストがかかっている
ということはありませんか?
そこで今回はシュリンクフィルムを一瞬でキレイに収縮させる熱旋風式シュリンク包装機をご紹介します。
四方向から熱風が噴き出ることで竜巻を起こして一瞬でフィルムがキレイに収縮します。
従来の熱風式や蒸気式のシュリンク包装機の問題点を解消しています。
従来方式の問題点とは?
熱風式
- PET・OPSなどの環境適合型フィルムでは収縮に問題があり、シワやあばたができやすい。
- 仕上がりを良くするために、温度を上げたり、加熱時間を延ばしたりする傾向がある。
- 中身が熱に弱いもの(医薬品・化粧品など)や薄肉容器などは変化・変形してしまう。
蒸気式
- 広い設置場所が必要。(ボイラー設備など追加設備が必要)
- シュリンク加工の際に容器に水滴が付着してしまう。
- 粉もの・乾き物・空容器など水濡れに弱い製品には使用できない。
熱旋風式シュリンク包装機の3大特長
1.トルネード方式
トルネード方式(メーカー特許)は、四方向から熱風を吹き出して竜巻のように渦を作り、360°きれいに一瞬でシュリンクできます。
そのためムラやあばたを作ることなく、美しい仕上がりを実現します。
蒸気式と同等の仕上がりが可能です。
2.熱風循環機構
熱風循環機構は、熱風を循環させることで熱と風のコントロールを行い、全体の温度分布を一定にし、ワーク(商品)に均一に風を当てることができます。
炉内の昇温後は循環構造により、外気を再度温める必要はありません。
電力消費量が既存設備の約2/3(メーカー実績値)、ドライヤーや2回通しは必要ありません。
3.高いメンテナンス性
機械の調整は、以下の3点のみです。
・操作パネル(温度調節)
・シャッター開閉(シャッター調整)
・制御盤(風量調整)
全てデジタル表示されるものばかりなので、段取り替えもスムーズでパート従業員さんでも容易に扱うことができます。
ハンドアシスト機構で本体カバーの開閉がラクにできるのでお手入れやお掃除も簡単です。
熱旋風式シュリンク包装機のメリット
- 通常高めの温度を必要とする(通常シワやあばたが出やすい)PET・OPSなどの環境適合型フィルムでも、トルネード方式により温度を上げずに包装が可能です。
- 時間をかけて熱風を当てる必要がないので、大きな躯体を必要とせず、省スペースで設置が可能です。ボイラーなどの追加設備も必要ありません。
- トルネード方式により、容器の周りだけを熱風が包み込み、中身に熱が加わりにくいため熱に弱い製品・薄肉容器の包装、シュリンクフィルムの薄肉化が可能です。
- 蒸気を使用しないので水滴除去などの後工程が必要ありません。水濡れに弱い製品にも使用できます。
- 段取り替えが簡単なので、小ロット対応可能なデジタル印刷のシュリンクフィルムと組み合わせれば多品種少量生産を実現することができます。
横流しにも対応
トルネード上下機構による上下からの熱旋風処理と網目の搬送部により、立てて流しにくい形状のワークを横流しで包装することが可能です。
標準機構から上下機構への型換えも簡単(※)で、1台でスリーブフィルムから全体包装まで多品種対応できます。
※オプションの上下噴き出し用ノズルを2か所取り付けるのみで型換え可能です。
ラベルからシュリンク包装へ
キャップシールと紙ラベルを容器に手作業で貼っている場合、キレイに貼るには時間がかかってしまいます。貼り直しにも手間がかかります。
これを上から下までのフルシュリンク包装にすることで、作業効率が大幅に向上します。
キャップ部分にミシン目を入れておけば、開封も簡単にできます。
ラベルを貼れなかった容器のデコボコ部分もきれいにシュリンクできるので、ラベルと比較して表示面積が広がり、製品のアピール力を向上させることができます。
既設のシュリンク包装機に問題点を感じているお客様、容器のラベル貼りに手間がかかっているお客様は、こちらの熱旋風式シュリンク包装機を検討されてみてはいかがでしょうか?
製品の包装にお悩みのあるお客様は、ぜひ私どもにご相談下さい。
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。
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