工場や倉庫などの広大な空間では、作業効率の向上や安全確保のために区画分けが必要とされます。
しかし、高い天井を持つ施設では従来の間仕切りの設置が難しい場合もあり、広い空間での区分けに課題感を抱えることも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、天井に固定することなく安定した設置が可能な自立式パーティションをご紹介します。
この自立式パーティションは、高い天井を持つ工場や倉庫などでも自由に区画分けを実現できるよう設計されています。
床にアンカーを打って固定する補強柱システムにより、天井への固定が不要でありながら、レイアウトの自由度と強度を両立させている商品です。
商品特長
1. 自由度の高いレイアウト設計
一般的な規格サイズに制限されるパーティションとは異なり、現場の必要に応じた寸法で自由にレイアウトが可能です。
パーティションに独自の補強柱を組み合わせているため、長いメーター数や高天井の施設でも安全に設置が可能。工場内の区分けや安全通路の確保、倉庫内のテナント分けなど、さまざまな用途に活用されています。
寸法の制約により、既存のパーティション製品では現場の要望に合わせた柔軟な空間作りができないという工場や倉庫でも活躍が期待できます。
これまで仕切りの設置が難しかった切妻屋根の建屋や天井クレーンのある製造工場、天井に配管やケーブルラックが張り巡らされている工場内の一室など、多くの施設で設置可能です。
2. 高い耐震性能
緻密な構造計算に基づいて設計された補強柱は、コンパクトながらも震度6クラスの地震にも耐えうる強度を備えています。
数スパン間隔で補強柱を配置するため、広範囲の間仕切りでも安全性を担保しながら区画分けができるのも特徴の1つです。
補強柱は片側の面のみ取り付ければよいので、反対側の面はすっきりと納まります。

左画像:補強柱、右画像:補強柱が無い側の面
3. 多様な素材と用途に応じたデザイン
仕様はアルミ製の標準パネルと不燃パネル、スチールパネルの3種類です。
基本となるホワイト系の標準パネルに、視認性を高めるためのアクセントカラーを加えることで、エリア区分の明確化や施設の雰囲気に合わせたデザインもできます。
こうしたカラーコーディネートで管理区域の識別性を向上させ、施設の用途や安全基準に合わせた構成にすることも可能です。
さらに、さまざまな拡張オプションも展開。
たとえば熱を発する機器の周囲や保管品の管理が必要な区域では、ネットフェンスタイプを採用することで、区画内の視認性を確保しながらセキュリティを維持できます。
他にも出入口部分にハンガードア(吊り引き戸)を設置することで、スペースの効率的な活用にもつながります。
主な活用シーン
•作業者・来場者の安全を確保するための動線区分
•企業間の機密情報保護のためのセキュリティ対策
•工場・倉庫内における専用通路や独立スペースの確保
•倉庫内での複数テナント向けスペース区分
メーカー導入事例
ある精密機器製造工場では、製造ラインを区分けするためのパーティション設置において、大型装置の搬出入のための開口部確保が課題となっていました。
当初は脱着式パネルによる解決策が検討されましたが、高さ2.5mを超えるパネルは重量があり、作業者が運搬する際の視界の確保や安定性に問題がありました。
そこで、丁番で連結した折りたたみ式パネルを採用。開口部を簡単に開閉できるように工夫しました。
丁番パネルの吊元の支柱にはかなり負担がかかりますが、自立式パーティションの補強柱で補強することにより、吊元支柱への負担を軽減し、耐久性や安全性を確保しました。
これにより、装置の搬出入時間が大幅に短縮され、作業効率が向上しました。
自立式パーティションは天井固定が不要ながら安定した設置が可能なため、高天井施設での区画分けが必要な製造業や、倉庫スペースの効率的活用を求める物流業界に適した商品です。
高い耐震性も備えているので、従来の間仕切りシステムでは対応困難だった場所や、広範囲にわたる区画分けが必要な場所での活用をぜひご検討ください。
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