労働人口の減少が続く中、従来人手に依存していた作業工程の効率化・省力化が急務となっています。同時に、環境負荷の低減や電力コストの抑制といった観点からも、より効率的な生産体制の構築が求められています。
こうした背景から、包装・梱包工程の自動化に対する関心が高まりを見せています。
特に段ボールケースの組み立て作業は、物量の多さと作業の単調さから非常に自動化の効果が出やすい工程の一つです。実際に多くの現場で製函機の導入が進んでいます。
しかし、従来の全自動製函機はエアー(圧縮空気)を動力源とするため、そもそもエアコンプレッサを使用していない現場や、建屋の都合でコンプレッサーの導入・設置やエアー配管工事が困難な環境では、導入のハードルが高いという課題がありました。
そこで今回は、業界初のエアーレス仕様を実現した最新の全自動製函機をご紹介します。
省エネ・省スペース・高耐久を兼ね備えた、エアー源を必要としないオール電動化の全自動製函機です。
エアー駆動から「電動駆動」へ
従来の全自動製函機では、動作にエアー(空気圧)を用いるのが一般的でした。
しかしこの方式では、コンプレッサー設備が必須となり、稼働中の騒音や電力消費、さらには定期的なメンテナンスなど、多くのコストと手間がかかっていました。
今回登場した「エアーレス全自動製函機」は、エアー駆動部をすべて電動アクチュエーター(電動シリンダー)やインバーター制御の電気部品に置き換えることで、コンプレッサーそのものを不要としました。
高い生産性とコンパクト設計を両立
製函能力は最大12ケース/分(720ケース/時)と、高い生産性を維持しながらも、本体サイズは全幅1869mm × 全長1920mm × 全高2080mm、設置面積は2メートル四方を下回る省スペース設計を実現しています。
エアコンプレッサやエアタンクといった付帯設備が不要になることで、従来と比較して設備全体の所要面積を大幅に削減できます。
対応するケースサイズも幅広く、長さ200〜500mm、幅140〜400mm、高さ65〜350mmと、現場のニーズに合わせた柔軟な運用が可能です。
さらに、流れ方向やケース開き方向の逆仕様にも対応でき、既存の生産ラインレイアウトに合わせた導入が可能です。
制御機能と操作性
テープ貼りについて、「貼りミス」「カットミス」などを検出する仕組みが備わっており、安定した製函品質を保ち続けることができます。
各種センサと制御機能により、搬送ミス、テープ残量不足、開口ミス、マガジンのストック不足、排出満杯といった不具合を自動で検知・制御し、事故や不良の発生を未然に防ぎます。
操作性も向上しており、タッチパネルは4.5型から5.7型に大型化されて視認性と操作性が向上し、各調整ハンドル部にはデジタルインジケータとロック機能を標準搭載することで、段取り変更時の作業効率を改善しています。
安全面では、操作側のPETカバー(固定式)と反操作側のスライドカバーを搭載し、安全ドアスイッチと合わせて作業者の安全を確保しています。
メンテナンス負担の軽減
電動化によって部品の動作がよりスムーズになり、エアー関連部品に比べて消耗・故障の頻度が低下しました。
特に、頻繁な交換が必要だったエアーシリンダーや電磁弁が不要になったことで、メンテナンスの手間も大きく軽減されます。
また、導入時にエアー配管工事が不要で、稼働後もエアー漏れ管理や配管メンテナンスの煩雑さを排除し、信頼性の高い稼働を可能にしています。
環境負荷低減と現場環境の改善
エアーレス化により、エアコンプレッサの電力消費が不要になることで、省エネ効果を期待できます。これにより電力削減に相当する発電時のCO₂排出量も抑制され、環境負荷の低減に貢献します。
また、導入時においても設備輸送量が削減されるので、運搬時のCO₂排出量抑制にも寄与します。
さらに、コンプレッサーが不要になることで騒音が減少し、作業者の労働環境改善にもつながります。
複雑な付帯設備を必要とせず、電源さえあればどこでも設置可能なエアーレス全自動製函機は、設備導入における制約を大幅に軽減します。
製函工程の自動化をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
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