近年、食品製造工場において、消費者の食の安全への意識の高まりや法規制の強化、競争激化による差別化の必要性から、高い衛生水準の維持と生産効率の向上がこれまで以上に求められています。
特に、コンベアベルトの清掃は、食品残渣による汚染リスクやアレルゲン物質の混入といった課題を常に抱えています。
清掃による人件費の増大や、頑固な汚れの除去にかかる手間、稼働を止めなければならないタイムロスにお悩みではありませんか?
そこで今回は、衛生管理と生産性を同時に向上させるコンベアベルト自動洗浄機をご紹介します。
ベルトコンベアの脚部の空間に設置してベルトを通すだけで、製造ラインの稼働を止めずに自動でコンベアベルトを洗浄・除菌することができます。
特長
製造しながら自動洗浄・除菌
このコンベアベルト自動洗浄機は、食品の盛り付け・製造中にベルト面を自動で洗浄し除菌できる業界唯一の装置です。
専用に開発した消耗品を用いた3つの洗浄工程により、製造ラインを止めることなく効果的な洗浄・除菌を実現します。
①専用アルコール洗浄剤を特殊な噴霧ノズルでベルト面に吹きつけ、②2段階のスクレーパーが残渣・汚れを削ぎ落とし、③専用ファイバー不織布でベルト幅全体を均一に拭き取り、ベルト面に残る微量の細菌を徹底的に除去します。
科学的検証に基づく除菌力
メーカーが取得した特許に裏打ちされた技術により、ベルト面の生菌を99%以上除去する除菌力を実現しています(一財 日本食品分析センター調べ)。
実際の食材汚染を想定した機能実験では、牛ホルモンのドリップで汚染させたベルト面を用いて衛生指標菌(一般生菌・大腸菌群)の残存値を測定し、除去効果を科学的に評価しました。
何度も試験と改良を繰り返して専用液剤のスクリーニングを行い、短時間で安定的に除菌制御ができる最適な条件を独自で編み出しています。
用途に応じた3つのタイプをご用意
・ A型は既存ベルトコンベアの下部に追加設置するタイプで、ベルト幅250mm~500mmに対応。
・ S型はA型からワイパー機能を除いたコンパクトな防水タイプ(IP65準拠)で、ウェットな環境にも対応し水洗いも可能。
・ CA型は新規導入のお客様向けのコンベア一体型で、洗浄能力を最大限に高められる組み合わせにより非常に高い水準の衛生環境を構築します。
お客様の設置環境や用途に応じて最適なタイプをお選びいただけます。
導入によるメリット
高品質の維持
一般生菌、大腸菌、大腸菌群を99%以上除去する除菌力を実現(一財 日本食品分析センター調べ)。手作業では難しいムラのない清掃ができるため、衛生管理のレベルが格段に向上します。
多種多様な食材の汚れに対応した均一な洗浄と除菌により、異物混入などのリスクを軽減し、二次汚染も防ぎます。
アレルゲン物質のコンタミネーション対策としても有効であることが山口大学で検証されています。
生産性の向上
コンベアベルト自動洗浄機の最大の特長は、食品の製造中にベルトコンベアの稼働を止めることなく自動で洗浄できる点です。
これまで洗浄に費やしていた時間を製造に転化し、ベルトコンベアの速度を上げて製造することも可能になります。
また、生産時のベルト面の汚れを従業員が拭き取る作業が減るため、ベルトコンベアの速度を上げて製造することも可能になります。
製品底面の汚れによる包装ミスやラベル貼りミス、機械・機器トラブル、クレームの軽減にも貢献します。
利益の確保
ランニングコストは1時間あたりわずか80円から190円程度(※)と、非常にコストパフォーマンスに優れています。
コンベアベルトの清掃にかかる人件費を大幅に削減できるため、無駄なコストをカットし、利益に貢献します。
清掃のために生産ラインの稼働を止める必要がないため、生産性も向上します。
※使用する資材(アルコール洗浄剤と拭き取り用の不織布)のコストです。電気代は含まれていません。
作業環境の改善
常に清潔なベルト上で作業が行えるため、従業員にとって働きやすい環境が整備され、ストレスの軽減や集中力の向上に繋がります。
人の手による清掃では避けられない個人差がなくなり、自動洗浄によって常に均一でクリーンな状態が維持されます。
ベルト表面から床にこぼれる食材が減少するため、足元の汚れによる二次汚染を防ぎ、工場全体の衛生状態が向上します。
既存のベルトコンベアに後付け設置でき、製造ラインを止めることなく99%以上の除菌力を発揮するコンベアベルト自動除菌洗浄機は、食品製造現場の衛生管理と生産効率の両立を実現します。
清掃による人件費削減や生産性向上をご検討の際は、ぜひ私どもにご相談下さい。
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。
どうぞ、お気軽に食品工場物流ナビへお問い合わせください。