最近は材料費の値上がりや「脱プラスチック」の流れもあり、「しっかり梱包したいけれど、過剰にはしたくない」と悩まれることも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、極薄フィルム対応でコストと環境負荷を同時に抑える帯封機をご紹介します。

シュリンク包装や全面梱包と比較して、必要な部分のみを固定するため、材料費を抑えることができます。また、非常に薄いフィルムを使用できるため、ランニングコストの削減にも貢献します。
帯封機には、大きく分けて「自立型」「ライン自動機」「特殊機(サイドシール)」の3タイプがあります。
自立型はキャスター付きで移動が容易なうえ、家庭用コンセント(100V)があればどこでも稼働できるため、大掛かりな工事なしで既存の作業スペースに「置くだけ」で導入できます。
※注意点 (ユーティリティについて)
電源100Vの他にエアー源が必要となります。圧力6~10bar,MAX60L/minが供給できるエアーコンプレッサーが必要となります。
独自のテープ送り機構による高速かつ確実な動作
この設備が選ばれる理由の一つに、その独自の動作機構があります。
従来の機械ではテープ詰まりや送りミスが発生しやすく、それがライン停止の原因となることがありました。
しかし、今回紹介するタイプの帯封機は、真空方式などを利用した独自のテープ送りシステムを採用しており、高速かつ確実なバンディングを実現しています。
標準機であっても最大で毎分33束という処理が可能です。
センサーが製品を感知すると、設定された張力でテープが巻き付けられ、瞬時にシールされます。
この一連の動作は非常にスムーズで、オペレーターはタッチパネルを通じて直感的に操作を行うことが可能です。
極薄フィルムと紙テープの兼用による柔軟性
この帯封機の特徴は、使用できる資材の幅広さと経済性にあります。
多くの現場では、用途に応じて紙テープとフィルムテープを使い分ける必要がありますが、この機械は両方の素材に対応しています。
特に注目すべきは、厚さ35ミクロンから50ミクロンといった極薄のフィルムテープを使用できる点です。
一般的な包装フィルムに比べて材料の使用量を減らすことができるため、資材コストの削減が見込めます。 プラスチックの使用量を減らすことは、そのまま環境負荷の低減にもつながります。
一台で複数の帯幅に対応する兼用設計
製造ラインでは、生産する製品のサイズや形状が頻繁に変わることがあります。従来の設備では、帯の幅を変更するために部品交換や大掛かりな調整が必要でした。
この帯封機では、帯幅可変オプションにより、一台で複数の帯幅に対応できます。アタッチメントを取り付けるだけで帯幅の切り替えが可能です。対応する組み合わせは以下の4パターンです。
・125mm / 100mm
・100mm / 75mm
・75mm / 60mm / 48mm
・48mm / 28mm
例えば、通常は細い帯でコストを抑え、キャンペーン品には太い帯で目立たせるといった使い分けも、一台の機械で対応できます。
※帯幅可変オプションは上記の組み合わせのみ対応となります。
※自立型のみで対応が可能なオプションです。自動ライン仕様等では対応不可
情報を付加し商品の価値を高めるプリント機能
単に製品を束ねるだけでなく、帯封機は商品のブランディングや情報表示のツールとしても機能します。
帯に鮮やかなデザインを施すことで、商品のイメージアップを図ることができます。 さらに、オプションのプリンターを搭載すれば、賞味期限やバーコード、ロット番号などをその場で印字しながら帯封することが可能です。
あらかじめ印刷されたデザイン帯に対し、柄の位置合わせを高精度に行う機能も備わっています。
これにより、別途ラベルを貼り付ける工程を省略でき、作業工数の削減と見た目の美しさを両立できます。

自動化ラインや特殊用途にも対応するモデル
完全自動化を実現する「ライン自動機」
搬送から結束まで人手を介さず全自動で行いたい場合には、ライン組み込み専用のモデルが適しています。
コンベアと一体化した構造で、上流から流れてくる製品をセンサーで自動検知し、位置を揃えて帯封を行い、次工程へ排出します。 24時間稼働するような大規模工場の無人化ラインに最適です。

デリケートな製品向けの「特殊機」
食品、特に野菜や果物などのデリケートな製品を扱う場合、結束時の締め付けや熱によるダメージが懸念されます。
通常、テープの接合部(シール部)は製品の上部や底部に来ることが多いですが、サイドシールモデルでは側面に配置されます。
これにより、水分や野菜くずなどが機械内部に落ちてトラブルの原因になることを防ぎます。
また、接合部の熱が製品に直接伝わりにくい構造になっているため、熱に弱い生鮮食品でも安心して結束できます。
泥付きの野菜なども直接束ねることが可能で、生鮮食品のブランド価値を高める包装として注目されています。
さらに、テープホルダーやバンディング部の配置を自由に変更できるモジュール化された機種もあり、設置場所の条件に合わせたレイアウトが組めるのも魅力です。

今回ご紹介した帯封機は、極薄フィルムによるコストダウンやプラスチック削減に加え、操作が簡単で安定した高速処理ができる点も特長です。
手軽な自立型から、完全自動のライン機、特殊用途向けまで、現場の規模や製品に合わせた幅広いラインナップから最適な一台を見つけることができます。
包装工程の効率化をお考えでしたら、ぜひ一度ご相談ください。現場の状況に合わせた機器選定をサポートいたします。
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。どうぞ、お気軽に食品工場物流ナビへお問い合わせください。
