上り下りが不安な非常階段を安全に!高機能シリコン塗装工事の事例
今回は、弊社社屋で実施した非常階段の塗装工事についてご紹介いたします。
弊社の鉄製の非常階段は、最後の塗り替え工事から8年ほど経過していました。
工事完了から3年ほど経った頃から、塗膜が剥げて錆が見えるようになっていました。
最近では踏面を支える金具も取れてしまい、画像のように、階段を上り下りするのも不安になるくらいボロボロの状態でした。
業者選びを失敗すると、塗り替えたときはキレイですが、数年経っただけで錆によって塗膜が剝がれてくるといったことが起きてしまいます。
これは塗装する前の錆落とし(ケレン)が十分ではないことが主な原因です。
丁寧なケレン作業により錆を除去することが重要です。
いくら良い塗料を使用しても、ケレン作業が十分ではないと結果は同じことになってしまいます。
ケレン終了後
工事前の段階で、踏面を支える金具(Lアングル)が取れてしまった箇所がありましたが、ケレン作業中にもLアングルがいくつも取れてしまうということが発生しました。
Lアングルは溶接で取り付けられていたのですが、その溶接が不十分であったようです。
今回は溶接ではなく、ボルトでしっかりと固定してもらいました。
そして、いよいよ塗装段階ですが、塗料は高機能シリコン塗料を採用しました。
この塗料は、塗料を構成する成分のうち、樹脂のシリコン含有率が100%という高純度のシリコン塗料です。
耐久性、耐紫外線、密着性、防水性、超撥水性、防錆に優れています。
防錆機能があるため、下塗りとして錆止めを塗布する必要がなく、1工程減らすことができます。
さらに、この高機能シリコン塗料の防錆については10年保証がついています。
非常に長持ちするので、業者によってはこの塗料を使いたがりません。
ケレン作業後に、高機能シリコン塗料捨て塗り(部分塗装) → 高機能シリコン塗料塗装 → 踏面に防滑加工 → 高機能シリコン塗料塗装という流れで作業が進みました。
※ザラザラしているのは防滑加工です
もう一点、弊社の非常階段には難点がありました。
それは降雨時に非常階段にも雨が降るという難点です。
前回塗装工事の際、降雨時の水たまり対策として、踊り場に水抜き用の穴を開けていました。
そのため、雨が降ると、水抜き用の穴から水が垂れてくるのをよけながら階段を上り下りしなければなりませんでした。
そこで、今回は踊り場にシートを貼って、水を階段外側に逃がすようにしました。
ケレン後、錆止めを塗り、モルタルで勾配をつけ、シートを貼るという工程です。
全体仕上げ後、再度の塗装の修正を経て、工事が完了しました。
ボロボロで上り下りが不安だった非常階段が、安心して上り下りできる階段へと生まれ変わりました。
塗膜が柔らかく伸縮性に富んでいるシリコン塗料の防音効果により、上り下りの際の音も以前より小さくなりました。
ご参考として、こちらの動画もご覧ください。
撥水性があるので水をはじく様子がお分かりになるかと思います。
同じようなお悩みをもつ事業者の皆さま、ぜひ板橋工業までご相談ください。
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