吸着なのにエア要らず!?エアコンプレッサ不要の吸着リフター導入事例
原材料の積み下ろしや段ボールケースのパレットへの積み付けなど、重量物を扱う作業は作業者にとって非常に負担のかかる作業です。
従業員のために省力化機器を導入したいが、スペースや予算などの制約があって導入に至っていないというお客様はいらっしゃいませんか?
そこで今回はエアコンプレッサ不要の吸着リフターの導入事例をご紹介します。
お客様の工場では、男性の作業者が20㎏の製品が入った段ボールケースをパレットに積みつけていました。
誰でも積み付け作業ができるように省力化を検討したいということで当社にご相談をいただきました。
お客様は以前にエアバランサーの導入を検討しましたが、近くにエアコンプレッサが無いこと、配管を引き回すと邪魔になって作業しにくくなることから導入を断念していました。
さらに、ワークは段ボールケースだけではなく、一部、折りたたみコンテナも扱っているため、これに対応できるバランサーが無かったということもあります。
そこでエアコンプレッサを使用しない吸着リフターを提案しました。
通常、吸着式のリフターはエアコンプレッサから供給された圧縮空気を使用してワークを吸着します。
一方、こちらのリフターは本体に付属したバキュームモーターの吸引力だけでワークの吸着と持上げの両方を行うことができるので、エアコンプレッサや配管などの設備がなくても電源のみで使用可能です。
操作はとても簡単で、吸着ヘッド部の銀色の操作レバーを上げ下げするだけです。
操作レバーを下げると吸着ヘッドが下降、上に上げると上昇します。
ハンドルは、360度回転させることができ、力(動作スピード)に応じて、下降あるいは上昇スピードが速くなります。
レバーを下げきると吸着パットのバキュームが解放され、ワークを離す事が出来ます。
クレーンを旋回、クレーンのレールで水平移動させることができるので、吸着ヘッドの取り回しも簡単です。
ワーク吸着時より吸引力をあげることでワークを上昇させる構造のため、高く上げるほど吸着力は強くなり、一度上げたものを空中で剥離することはありません。
また、停電等によりバキュームモーターが停止した場合でも吸引力が急激に低下しない構造のため、空中で剥離することはありません。
お客様に段ボールケースと折りたたみコンテナを両方対応できる吸着ヘッドの製作を提案しました。
また、お客様の工場で、実際に作業をする方に実機でテストをしていただき、取り回しや安全性を体験していただいたところ、ご採用となりました。
従来はパレットへの積み付けを男性が作業していましたが、吸着リフター導入後は、女性でも簡単に作業できるようになりました。
その他の特長
メンテナンスも簡単で、定期的にはエアーフィルターの掃除以外には何も有りません。
補修の必要がある場合でも、構造が極めて単純なため、ほとんどのお客様は部品のみ注文され、ご自身で修繕されています。
よって、ランニングコストを低く抑えることが可能です。
標準の吸着アタッチメントは68種類と豊富にあり、様々なワークに対応可能です。
さらに今回のお客様のように特注での対応も可能です。
対象物は最大250kgまでの重量物で吸着アタッチメントを合せられる分だけの面積がとれるものであれば対応可能です。
紙袋やPPバンド掛けの段ボールケースはもちろん、表面に凹凸が有る品物でも吸着可能です。
フック対応でプラコン・オリコン等アタッチメント部分の面積が確保できないワークでも対応可能です。
架台の設置スペースはパレット一枚ほどの大きさで、スペースがあまりない場所でも設置可能です。今回のお客様のように、架台に立てた支柱にクレーンが取り付けられているタイプだけではなく、天吊り・柱固定・天井走行レール式・フォーク移動式架台などの仕様も対応可能です。
お客様の現場の環境、ワーク重量や取り回しの範囲などによって、最適な仕様の提案をさせていただきます。
重量物を扱う作業の省力化を検討されているお客様はぜひ私どもにご相談ください。
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。
どうぞ、お気軽に食品工場物流ナビへお問い合わせください。
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