転落事故をゼロに!現場にフィットする特注大型作業台導入の事例
荷物の搬出・受け入れの際に、トラックから転落する事故が起きたことはないでしょうか?
事故が起きたことはなくとも、荷役作業時に作業者がヒヤリハットを感じていることはないでしょうか?
陸上貨物運送事業における労働災害のうち、約7割は荷役作業中に発生しています。
さらにそのうちの約4割は荷台への昇降時の転落が占めています。
(2トン車も昇降設備が必要に!トラック荷役作業時の安全対策強化はこちらから)
そこで今回は大型作業台導入の事例をご紹介します。
お客様から昇降設備についてご相談がありました。
2023年10月から設置が義務化される昇降設備について紹介・選定して欲しいとのご依頼でした。
現状、お客様のところには昇降設備がありませんでした。
お客様が取扱う製品は、長尺の製品がメインになります。
製品を出荷する際に、工場内に入ってきたトラックに長尺の製品を積み込みます。
積み込みは天井に吊るされているスリングロープに製品を引っ掛けて作業者がトラックの側面や荷台に立って製品を積み込んでいました。
製品をトラックに載せる際に長尺の製品がしなるため、製品が作業者の体に当たり、トラックの荷台から転落する危険性があり、過去には実際にそうした転落事故が発生していました。
作業量が多い時期、夏の暑い時期、冬の寒い時期などは作業者の注意力が低下しやすいため、事故のリスクが増加します。
また、自社便ではなく他社の運送事業者が搬出入を行い、敷地内で事故が発生した場合は、その責任を自社が負う可能性があることを懸念されていました。
そこで、アルミ製の大型作業台を提案しました。
階段と手すりが付いた大型タイプの昇降設備です。
作業台には腰の高さぐらいまで柵(高さ1100mm)があるので、作業中の転落を防いでくれます。
昇降時にも手すりがついているため安全に昇り降りが可能です。
ロック付きのキャスターがついているため、どこでも必要な場所へ移動させて固定させることができます。
通常のタイプは架台の幅が1300mmありますが、お客様の使用するトラックのサイズと現場のスペースを勘案して、架台の幅を通常より短く、600mmで設計しています。
架台の幅を短くした分、下枠の台車部分の重量を標準設計よりも2倍重く設計することにより転倒のリスクを低減しています。
こちらの特注大型作業台を3台、導入していただきました。
特注大型作業台をトラックの両サイドに設置して積み込み作業を行っています。
作業台導入以降、荷役作業時の転落事故は発生していません。
現場の方がおっしゃるには、危ない時は手すりを掴めば良い、支えがあるという安心感があるそうです。
また、搬出・荷受け時に、トラックの荷台と作業台の床面が同じ高さになるので、安心して作業ができるとのことでした。
2台を両サイドに設置。3台目は単独で使用
こちらの大型作業台は2台を並べて使用することにより4.5mの足場を確保することができます。
2台の間に連結用の足場をとりつけることにより、コの字の連結や、直線で約8mの足場を確保することも可能です。
トラックドライバーを雇用していない事業所は昇降設備の導入は義務ではありませんので、これまで事故が発生していなければ、後回し・優先順位は低いという企業様もいらっしゃるかもしれません。
しかし、昇降時の転落事故の過半数以上が荷主(荷積先)、あるいは配送先(荷卸先)で発生しています。
転落事故が起きてしまう前に昇降設備の検討をされてみてはいかがでしょうか?
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。
どうぞ、お気軽に食品工場物流ナビへお問い合わせください。
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