設置困難な場所で実現!反転装置付き直交ロボットパレタイザーの事例
パレットへの積み付け作業は、省力化機器の導入で非常に効果が出やすい工程です。
作業者を重労働から解放できるだけではなく、生産効率アップやコスト削減等の効果が期待できます。
しかしその一方で、パレタイザーの設置を検討したものの、スペースが足りず断念したというお客様も多いかと思います。
そこで今回は、設置スペースの問題で諦めていたお客様に当社が提案したところ、設置が実現した直交ロボットパレタイザーの事例をご紹介します。
お客様の工場では、コンベヤから流れてくる段ボールケースを作業者がパレットに積み付ける作業をしていました。
この作業をしているラインが4ラインあり、1ラインに一人ずつ作業者が配置されていました。
4ラインのうち3ラインは、段ボールケースをパレットに8段積む必要があり、一番上まで積むと高さが1800mmになるので、上段になると頭の高さまでダンボールを持ち上げなくてはなりませんでした。
また、2ラインは前工程から段ボールケースが天地逆の状態で流れてきます。
積み付けの直前で90度反転装置を使い、さらに作業者が天面を上にしてからパレットに積み付けていました。
以前に、お客様のほうでパレタイザーの導入を検討されたこともありましたが、検討した案では設置スペースが足りず、レイアウトを大幅に見直さないと厳しいため導入を断念されていました。
その後、FOOMA JAPANで当社が展示した直交ロボットパレタイザーをお客様がご覧になり、4ラインの積み付けを省力化するパレタイザーの提案がほしいとご依頼をいただきました。
お客様に4ラインに1台ずつ直交ロボットパレタイザーを設置する案を提案しました。
こちらの直交ロボットパレタイザーは非常にコンパクトであるため、省スペースで設置が可能です。(幅2385mm×奥行2025mm)
本体にキャスターが付いているので移動させることも可能です。
レイアウトに合わせてワークが入る方向と出す方向もカスタマイズができ、ハンドもワークに合わせて吸着・掴み等ワークに合わせた製作が可能です。
積み付け高さ変更やパレット供給機など、オプションが豊富でお客様の運用に合わせた仕様変更が可能です。
また、2ラインは段ボールケースが天地逆で流れて来るので、既設の90°反転装置を180°反転装置に変える必要がありました。
但し、そのまま反転装置を入れ替えるとパレット取り出し時に段ボールケースを滞留させておくためのスペースが無くなってしまいます。
そこで、パレタイザーステーション内に反転装置を付ける提案をしました。
これにより現状の90°反転装置(全長600mm)を撤去できるので、ライン毎の現状レイアウトを動かすことなく設置ができ、スペース、能力、人の動線も問題なく運用可能になります。
提案後、メーカーのショールームにおいて、お客様の実際の段ボールケースを使ってテストを実施し、お客様に動作の様子をご確認いただきました。
4ラインが離れた場所に有るのでラインを集合させることもできず、お客様が諦めていたところ、現状のレイアウトを変えずに各ラインに1台ずつパレタイザーを設置する提案ができたことで、当社の提案が採用されることになりました。
反転装置付き直交ロボットパレタイザーを導入した結果、
・各ラインの積み付け作業が無くなったため、作業者が常駐する必要がなくなり、パレット抜き差し時のみの作業になりました。
現状4ライン×1名 4名 → 4ライン×0.5人 2名 (2名減)
・パレット積み付け作業が無くなり、作業者の負担が軽減しました。(腰痛対策)
・反転装置がパレタイザーステーション内に入ることにより90°反転装置が撤去でき、通路が約170mm広がり、安全面の確保につながりました。
パレタイザーステーション内反転装置動作の様子
人手で積み付け作業をしているお客様は、省力化を検討してみませんか?
当社では、今回ご紹介の直交ロボットパレタイザーをはじめ、様々な省力化機器による積み付け作業省力化の実績があります。
ぜひ一度、私どもにご相談ください。
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。
どうぞ、お気軽に食品工場物流ナビへお問い合わせください。
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