容量と使い勝手を改善!劣化していたプレハブ冷凍庫更新の事例
必要な容量やスペースに合わせて設置が可能なことから、多くのお客様が原料や製品の低温管理手段としてプレハブ冷蔵庫・冷凍庫を利用されています。
しかし、長期間の使用により、経年劣化が進むと冷却性能の低下、動作音の増加、故障の頻発などの問題が発生することがあります。
そこで今回は経年劣化により性能が低下したプレハブ冷凍庫を更新した事例をご紹介します。
お客様よりプレハブ冷凍庫の調子が悪いとのご相談を受けました。
既存のプレハブ冷凍庫の故障が増えているとのことです。
現地で調査をしたところ、お客様のプレハブ冷凍庫は工場建屋前の駐車場の一角に2台並べて設置されていました。
屋外に設置されているため、紫外線や風雨にさらされる状況にあり、見た目にも劣化が進んでいることが確認されました。
冷却ユニットは冷凍庫の上に設置され、その雨除けとして屋根が取り付けられていました。
工場内にも冷凍庫はありますが、繁忙期には工場内の冷凍庫に収まりきらないため、屋外の冷凍庫を使用しているそうです。
加えて、お客様は故障が増えたことで以前より庫内が冷えにくくなっていると感じておられました。
故障が発生するたびに修理で対応していましたが、繁忙期が到来する前に入れ替えたいとのことで、当社に相談されました。
さらに、道路側にある冷凍庫のドア前のスペースが狭く段差があるため、台車で保管物を取り出す際に取り出しにくさを感じておられることが分かりました。
そこで当社は、従来の2台分とほぼ同じサイズのプレハブ冷凍庫を提案しました。
2台の場合はそれぞれに壁がある分、庫内のスペースが狭くなりますが、1台に統合することにより同じ面積でも壁2枚分スペースが広くなります。
また、道路に面したドアの向きを90度変えて道路と平行になるように設置することも提案しました。
さらに、お客様のご希望により収納力を向上させるため、天井を従来のものより30㎝ほど高く設計しました。
図面で冷凍庫の広さやレイアウトを確認していただいた結果、お客様にご納得いただき、当社の提案で進めることになりました。
作業は以下のスケジュールで進行しました:
1日目:材料搬入と従来のプレハブ冷凍庫の解体
2日目:パネルの組み立て
3日目:室内機と室外機の設置
4日目:電気工事と屋根の工事
屋根は従来のものより大きくし、雨水が後方に流れるように傾斜をつけ、流れた雨水は雨樋を伝って配管から排水されるようにしました。
提案したプレハブ冷凍庫の冷却ユニットは、従来と同じ一体型ではなく、室内機と室外機に分かれているタイプなので、室外機は冷凍庫背面に設置しました。エアコンの室外機と同様に雨に濡れても問題ありません。
設置面積はほぼ変えずに、収納力を向上させることができました。
また、冷凍庫のドアの向きを変えたことで、台車を使った保管物の出し入れが容易になりました。
そのほか、冷凍庫内の照明が電球からLED照明に変わり、従来と比べてとても明るくなった点や、正面屋根が冷凍庫より50㎝ほど出ているため、雨天時でも作業者が濡れずに作業できる点もお客様から好評をいただきました。
今回お客様に提案したメーカーはプレハブ冷凍庫だけではなく、クリーンルームや部屋の増設も得意としているパネルメーカーです。
パネルを自社生産しているため短納期が実現可能です。
お客様の工場や倉庫で冷蔵庫・冷凍庫の他、クリーンルームや部屋の増設をお考えの場合は、ぜひ私どもにご相談ください。
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。
どうぞ、お気軽に食品工場物流ナビへお問い合わせください。
製品分類 |
• 作業環境改善 |
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食品工場の種類 |
• 麺・パン |
工程 |
• 冷凍・冷蔵 |
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