誰でも原料投入が可能に!重量物運搬を省力化するアーム式バランサの事例
作業者に負担がかかる重労働として、原料袋や原料の入った段ボールケースをパレットから下ろし、製造ラインに投入する作業があります。
重量物を扱う作業は、作業者の身体的負担だけでなく、生産効率の観点からも省力化が重要です。
そこで今回は、作業者が力を使わずに重量物を運ぶことができるアーム式バランサの導入事例をご紹介いたします。
お客様から、原料投入の工程で電動バランサを導入したいというご相談がありました。
2ラインで同じ作業を行っているため、兼用で使用したいとのことでした。
現場調査の結果、原料の投入作業は1名で実施されていることが分かりました。
18~20kgの袋詰め原料をパレットから持ち上げ、腰の高さにあるコンベヤに載せます。
その後、コンベヤを使って作業テーブルまで移動させ、袋を切り開封します。
作業テーブルは天板がシリンダーで傾く仕様となっており、原料を投入口に逆さまにして投入するという流れです。
原料投入機は2台あり、それぞれに原料を積載したパレットがあるため、1名で2ライン分の原料投入作業を行っていました。
現場作業員には女性及び高齢の方もいらっしゃるので、お客様はどうにか省力化できないかと考えていたそうです。
そこで、アーム式のバランサを提案しました。
アームの旋回により可動域が広くなり、また、原料投入機が2台あるため、この広い可動域を有効に活用できるからです。
これにより、原料が積載されたパレットを所定位置に置く必要がなく、取りに行くのが容易になります。
また、ワークが袋体であるため、袋が破れにくく安定して保持できるエアー式を提案しました。
このバランサはワークを無重力の状態に保ち、手に近い感覚で操作が可能です。
140種類以上のラインナップがあり、さまざまな作業環境に対応可能です。
アタッチメントは完全オーダーメイドで設計するので、お客様のワークに最適なアタッチメントを提供可能です。
お客様には、アーム式バランサは可動域が広いため2ラインで使用可能であることと、作業者の腰への負担軽減が可能であることを説明しました。
また、お客様にメーカーの工場までお越しいただき、実際の使い勝手をご確認いただきました。
さらに、お客様が希望していた補助金が当社の提案したアーム式バランサに適用できることが分かり、当社にお任せいただけることになりました。
<工事の流れ>
通常、バランサの工期は現場への搬入や電気配線などの後施工がなければ、1日(4-5時間程度)で完了します。
1日目:搬入・設置・据付
搬入時、高さ干渉する箇所があるため、アームと土台ベース間の単管を取り外し後、搬入しました。
原料投入機のすぐ横には集塵機があります。
集塵機は高さも有るので、旋回可動域を集塵機に干渉しないよう調整しました。
休憩を含め約6時間かかりました。
2日目:現場作業者15-20名が集まり、実機説明及び動作レクチャーや動作の確認。
単管 単管をはずして搬入
バランサを導入したことで、パレットに積載されている原料の袋を持ち上げてコンベヤに置くまでの作業が、力を使わずに容易にできるようになりました。
これにより、従来は男性の作業者しか対応できなかった原料の投入作業が、女性や高齢者の作業者でも対応可能になりました。
全員が操作のレクチャーを受けているため、誰が担当しても原料の投入作業がスムーズに行えます。
これまではリスクヘッジの観点から女性や高齢の方の原料投入作業を避けていましたが、誰でもこの作業ができるようになり、時間効率と作業性が大幅に向上しました。
お客様の工場や物流現場で重量物を人手で持ち上げる作業はありませんか?
当社では、バランサを含む重量物を扱う作業を省力化する様々な機器を取り扱っています。
お客様の用途に合わせた最適な提案をいたしますので、ぜひご相談ください。
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。
どうぞ、お気軽に食品工場物流ナビへお問い合わせください。
製品分類 |
• 物流機器 |
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食品工場の種類 |
• 麺・パン |
工程 |
• 開梱・原料投入・混錬 |
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