衛生面と作業環境を改善!資材置場の天井施工事例
製造現場や倉庫において衛生対策は、製品品質や取引先からの信頼に関わる大切な要素です。
現場で課題として認識されていても、「どこまで対策すべきか」「工事の影響が大きそう」などの理由で、改善に踏み切れないままになっている衛生・設備上の問題は少なくありません。
しかし近年は、エンドユーザーからの監査や評価がより厳しくなる傾向があり、対応の重要性が高まっています。
そこで今回は、建屋の天井新設と設備対応により、衛生・作業・防災の課題を一括で解消した事例をご紹介します。
対象となった建屋は、もともとフライヤー室として使用されていた空間を、現在は段ボールなどの資材置場として使用されていました。
天井には大きな開口部があり、吊りボルトや梁が露出している状態でした。
その影響で製品の粉や埃が段ボールに直接付着し、衛生面に問題が生じていました。
そして、この問題は最終ユーザーによる工場監査のタイミングで顕在化しました。
監査担当者からは、
「天井が無い状態での段ボール保管は衛生的にふさわしくない」
「次回監査までに改善をしてほしい」
という指摘がありました。
この指摘は、お客様にとって取引の継続にも関わる重要な改善課題となりました。
このような背景を受けて、当社では以下の内容で改修計画を提案しました。
天井パネルの新設(衛生・景観対策)
建屋全体の景観に自然になじむよう、意匠的な違和感がない仕上がりを重視しました。
LED照明の追加設置(作業環境の改善)
以前は蛍光灯が8本しかなく、特に夜間作業では暗さが作業効率に大きく影響していました。
火災報知器の設置(防災対応)
天井施工とは別に、4〜5年ごとに実施される消防の定期立入検査の中で、
「資材保管スペースとして使用する場合は、火災報知器の設置が必要」との指摘を受けていました。
そこで当社では、以下のような対応を提案しました。
・防災業者の選定を含め、当社が一括で対応
・受電盤と非常ベルの連動も含めて防災設計を実施
・天井工事の工程と連動する形で、設置計画を調整
当社の提案を受けて、お客様が特に懸念されていたのは、施工期間中(約1週間)の間、保管してある段ボール資材をどこに移すかという点でした。
この問題に対して当社では、協力先である物流倉庫に依頼することにより、合計40パレット分の段ボール資材を一時的に預かる体制を確保しました。
各種調整を行った結果、スムーズに一時保管へと移行することができました。
今回の施工によって、開口部からの粉塵や埃等の落下リスクは解消され、衛生面に対する不安はなくなりました。
仕上がりについても、既存の天井と違和感のない構成となっており、全体として清潔感のある空間へと生まれ変わりました。
照明環境も改善されました。お客様の工場は24時間稼働しているため、作業エリア全体が明るく保たれるようになったことにより、現場作業者からは「日中、夜間ともに以前よりも明るくなった」といった反応が寄せられています。
さらに、火災報知器の設置対応を含めた総合的な工事運営に対して、お客様からは次のようなお言葉をいただきました。
「工事の段取りやスケジュール調整がしっかりしていた」
「いろんな工事を頼んでも、安心して任せられる」
こうしたお声をいただけた背景には、工事全体の流れや必要な調整事項を事前に整理・共有し、施工内容の見通しをお客様に的確に提示できたことがあります。
資材置場や倉庫といった場所でも、天井や照明、衛生環境の整備は、取引先からの信頼や現場の生産性に直結する大切なテーマです。
当社では、衛生・照明・防災といった多面的な課題を、ひとつの工事にまとめてご提案・施工することが可能です。
監査対応や老朽設備の見直しなど、お困りのことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。どうぞ、お気軽に食品工場物流ナビへお問い合わせください。
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