老朽設備が復活!傾斜コンベヤの樹脂ベルト導入事例

老朽設備が復活!傾斜コンベヤの樹脂ベルト導入事例

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内容

設置から数十年が経過した搬送設備では、当時の仕様である部品や消耗品がすでに製造中止となっているケースが少なくありません。

搬送ラインの停止は、単なる設備の不具合にとどまらず、人員配置の変更や保管計画の修正など、工場全体の生産性に影響してしまいます。

 

部品が入手できない場合、設備更新を検討するのが一般的ですが、ケースによっては代替部品への転換で延命できることもあります。

今回は、コンベヤベルトが破損し、物流機能が低下していた現場が、コンベヤベルトの交換により機能を回復させた事例をご紹介します。

 

導入前

今回のご相談は、設置から約40年が経過した傾斜コンベヤのベルト破損に関するものでした。

この設備は、段ボールケースを上下からベルトで挟み込んで搬送するサンドイッチ方式のコンベヤで、長年にわたり工場の物流を支えてきました。

約40年が経過した傾斜コンベヤ

当時使用されていたベルトは、布とゴムを積層させた「布・ゴム・布」という構造の厚手の帆布ベルトです。

経年劣化により何度か補修を行ってきましたが、ついに限界を迎え、搬送機能が停止する事態となりました。

 

故障の主な原因は、ベルトを構成する材質の違いによる伸縮度の差でした。

布とゴムという異なる素材が長期間使用される中で、それぞれの伸び方に違いが生じ、ベルトを繋ぐ「レーシング(継ぎ手)」部分の布側からほころびが発生しました。

 

また、昔のベルトは厚みがあるため、それをつなぐレーシング自体も大きな金具が使用されており、この大きなレーシングがコンベヤのローラーに物理的に引っ掛かることで接続部に過度な負荷がかかった結果、レーシングが伸びて外れてしまったのです。

当時使用されていたベルト

 

手作業への切り替えによる弊害

コンベヤが停止したことにより、現場のオペレーションは変更を余儀なくされました。

重量約15kgある搬送物(ワーク)を、すべて人の手で運ばなければならなくなり、作業効率の低下を招きました。

 

さらに、処理スピードが落ちたことで、本来予定していた自社倉庫への格納が追いつかないという問題が発生しました。

あふれた製品は、別の拠点にある倉庫へトラックで横持ち輸送して保管せざるを得ず、他拠点のスペースを圧迫する問題も発生していました。

 

提案内容

お客様は当初、既存の工事業者へ相談し、現状と同じ「布ベルト」での見積もりを検討されていました。

しかし、40年前の仕様である「布・ゴム・布」のベルトは現在製造されておらず、入手困難な状況でした。

 

そこで当社は、現在の主流であり、入手性と機能性に優れた「樹脂ベルト」への切り替えを提案しました。

選定したベルトは、表と裏にポリエステルを使用し、中間層に塩化ビニルを挟み込んだ2プライ(2層)構造です。

 

軽量化と高剛性の両立

提案した樹脂ベルトは、従来の帆布ベルトに比べて厚みが薄くなりますが、横方向に対して高い剛性を持つという特長があります。

また、表面の滑り特性が優れており、コンベヤ上でのスムーズな搬送が可能です。

 

重量物であること、傾斜搬送という負荷のかかる用途であることを考慮し、十分な強度と耐久性を確保できる型式を選定しました。

 

部分補修ではなく全面交換の実施

導入にあたり、コストを抑えるための「部分補修」も検討材料に上がりました。

しかし、既存の古い布ベルトと新しい樹脂ベルトを繋ぎ合わせた場合、材質や強度が異なるため、接続部分(レーシング部)に負荷が集中する懸念がありました。

以前と同様に接続部から破損するリスクが高いと判断し、「既設の布ベルトを残しては長持ちしない」という結論に至りました。

その結果、幅700mm、長さ15mのベルトをすべて新品の樹脂ベルトへ交換する施工を行いました。

ベルト交換の様子

導入後

樹脂ベルトへの全面交換工事が完了し、コンベヤが正常に稼働するようになりました。手作業で行っていた重量物の搬送作業が不要となり、現場作業者の肉体的な負担が解消されました。

 

コンベヤによる自動搬送が復活したことで、1日あたり1000ケースという計画通りの入庫処理が可能になり、製品を倉庫へ遅滞なく格納できるようになりました。

これにより、故障期間中に行っていた他拠点倉庫への移送が不要となりました。

交換後のベルトの様子

今回のお客様からは、設備の機能回復だけでなく、解決策の提示プロセスについても評価をいただきました。

単に古い部品を探すのではなく、現在の部材である樹脂ベルトへ転換するという提案が、将来的なメンテナンス性も含めて合理的であると判断されました。

また、多くの施工実績に基づいた適切な価格設定と、現場の状況を見極めた的確な判断(全面交換の推奨など)が、成約の決め手となりました。

 

 

 

今回の事例では、代替部品である樹脂ベルトへの転換により設備の延命が実現できました。

しかし、部品の製造中止や仕様の変更により、このような代替対応が難しいケースも少なくありません。

設備が故障した際は、修理が可能かどうかの見極めと、更新を含めた最適な選択肢の検討が重要です。

現状の設備に不安がある場合は、私どもにご相談ください。

 

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