貴社の工場で大量の折りたたみコンテナを人海戦術で洗っているということはありませんか?
折りたたみコンテナは保管スペースを節約し、繰り返し使用することができます。
この便利な折りたたみコンテナですが、清潔に保つことが求められる場合、再度使用するには使い終えたコンテナを洗浄しなければなりません。
洗浄機に投入すればコンテナを自動でキレイに洗浄してくれます。
しかし、従来の折りたたみコンテナの洗浄機は、折りたたまれた状態のコンテナを人手で組み立ててから洗浄機に投入する必要がありました。
そこで今回は折りたたみコンテナの洗浄にかかわる全ての工程を自動でしてくれるコンテナ洗浄システムをご紹介します。
折りたたまれた状態のコンテナを組み立て、洗浄から脱水、再度折りたたんで台車に積むまでを、ロボット、カメラ、AIを活用し、無人にて全ての工程を行う洗浄システムです。
洗浄の流れ
2台の多関節ロボット、洗浄工程・脱水工程の機械などから構成されています。
- 台車に積み重ねた折りたたみコンテナを入口の左右2列にセットすると、多関節ロボットが上から左右2枚のコンテナをハンドでつかみ取り、上下反転させてから洗浄機のコンベヤに載せる寸前でコンテナを組み立て、コンベヤに載せます。
- 組み立てられたコンテナは、底が上になった状態で洗浄工程の機械を通り、洗浄とリンス(すすぎ)をします。
- 洗浄機から出てきたコンテナをコンベヤへの落下を利用して再度反転させた後、機械で折りたたみ、折りたたまれたコンテナを4枚ずつ段積みします。(コンテナをたたむ前、AIを使って異物やコンテナの破損を認識させたカメラでチェックします。)
- 段積みされたコンテナが脱水機の中に入り、脱水をします。
- 脱水が終了した段積みのコンテナをもう一台のロボットが台車に移し替えます。(台車の供給もこのロボットが行います。)
- 台車に積まれたコンテナが一杯になると機械が台車を押して、空の台車を置くスペースを確保します。
省人化
例えば洗浄機のみ使用している場合、折りたたみコンテナを組み立てる人2名、洗浄機械に入れる人2名、出口で受ける人1名、台車に乗せる人2名で7名ほどの作業になります。
こちらの折りたたみコンテナ洗浄システムを導入することにより、コンテナ入口1名、出口1名の合計2名(あるいは、コンテナ入口と出口を兼務で1名)に人員を削減することができます。
処理能力
コンテナ洗浄システムは24時間稼働が可能です。
処理能力は1時間800ケースです。
※ワークの大きさにもよります。
操作
操作は非常に簡単で、電源を入れる→コンテナを搬入→タンク内の水温が60°上がる(起動スイッチを押せるようになる)→起動スイッチを押すだけです。
操作は実質2回程度ですので、機械操作に不慣れなパートさんでも操作することができます。
また、温度のタイマー機能が付いているので、使用前にタイマーセットしておけば、すぐに起動スイッチを押すことが可能です。
節水
洗浄工程は3つあり、洗浄の1と2の工程で使用する水はタンク内の水を循環しながら使用しているので水道代を節約することができます。
循環途中にフィルターがあるので、異物はフィルターで除去します。
洗浄の仕上げ(洗浄工程3)で使用するリンスの水は新しい水を使用します。
安全設計
多関節ロボットを使用するので、設備周辺は安全柵で囲っています。
柵内のセンサーが作動すると機械全ての電源が停止するように設計されています。
今回は無人化が可能なコンテナ洗浄システムについてご紹介しました。
こちらの洗浄システムに興味のあるお客様はぜひご相談下さい。
コンテナ洗浄に手間がかかっているが、ここまで大がかりなシステムは要らないというお客様も、お客様の状況に合わせた提案をさせていただきますので、ぜひ一度私どもにご相談ください。
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。