食品製造の現場において、原材料の洗浄工程は品質管理に直結する作業です。
しかし、野菜や水産物に付着した異物を確実に取り除くには、多くの時間と労力を必要とします。
手作業では、処理量が増加するにつれて作業員の負担が大きくなり、人手不足に悩む現場では頭の痛い問題ではないでしょうか。
そこで今回は、水流と泡の力で食品をやさしく確実に洗う食品洗浄機をご紹介します。

コンベア式の連続型を採用しているため、食材をまとめて洗うバッチ式の設備と比較して、途切れることなく大量の処理が可能です。
処理能力は500〜800kg/hで、水流と泡を組み合わせた洗浄方式により、食材を傷つけることなく微細な汚れまで落とすことができます。

食品洗浄機の主な特長
食材を傷つけない洗浄メカニズム
洗浄槽の両側面に配置されたエジェクタから、エアーと循環水、水道水を同時に低圧で噴射し、「クリアウェーブ水流」を発生させます。
この水流が槽内をジグザグに流れて大きく攪拌し、微細な泡が食材の細部に入り込みます。泡が破裂する瞬間の衝撃圧力で、表面に付着した異物をやさしく除去します。
強い水圧を当てないため、葉物野菜や果物のように柔らかい食材であっても、傷めることなくきれいな洗い上がりが期待できます。

取り除いた異物の再付着を防止する機構
洗浄中に食材から剥がれ落ちた虫や毛髪、砂などの異物を確実に回収し、再び付着させない工夫が施されています。
比重の軽い異物はフロートキャッチャー、キャッチャーネット、タンクネットで回収し、比重の重い砂などは底面のテーパー(傾斜)に沿って沈殿させ、排水時に排出します。
こうした仕組みにより、メーカー社内試験では96%の異物除去率を達成しています。
幅広い食材に対応する柔軟な設計
対象となる食材の性質に合わせて、複数のタイプから選択できます。
葉物野菜や果物のように水に浮く食材には、上段ノズルと搬送コンベアの組み合わせが適しています。
根菜類や食肉、水産物といった沈みやすい食材には、下段ノズルを備えたタイプが効果的です。浮き物・沈み物の両方を扱う現場向けのタイプもあります。
コンベアベルトはSUS棒ベルト(ホール品用)と樹脂ベルト(カット品用)の2種類から選べるため、丸ごとの野菜からカット野菜まで対応できます。

洗浄対象も幅広く、野菜の虫・毛髪・砂の除去、食肉の豚毛除去、水産物のヌメリや貝殻片の除去など、さまざまな用途に対応できます。

衛生管理とコスト削減に寄与する構造
食品を扱う設備にとって、毎日の清掃のしやすさは非常に重要です。
本体を工具なしで簡単に分解できる構造を採用しており、細部までしっかりと清掃を行えます。
ノズル周辺や配管の内部まで洗いやすい設計になっており、衛生的な状態を保ちやすい点も特徴の一つです。
また、水道水と循環水併用の節水システムが組み込まれており、使用水量を抑える工夫がなされています。
設備導入のメリット
大量処理による人件費の削減
コンベア式で連続的に処理を行うため、一度に多くの食材を効率よく洗浄できます。
手作業の工程を機械化することで、作業に必要な人員を最小限に抑えられます。
これにより、人手不足の解消だけでなく、長期的な人件費の削減につなげることが可能です。
用途に応じた仕様の最適化
洗浄したい食材の形状や特徴、工場のレイアウトに合わせて、設備の仕様を柔軟に決定できます。
処理能力や設置スペースなど、現場の要望に応じた組み合わせを選べるため、無駄のない設備投資が実現します。
オプションとして高速脱水機、薬注ポンプセット、投入コンベアなども用意されており、異物除去→殺菌→すすぎのライン化も可能です。
水資源の有効活用
循環水と給水を組み合わせた設計により、洗浄水を効率的に使用できます。
常に新しい水を流し続ける方式と比較して水の使用量を抑えられるため、水道代の削減に直結します。
環境負荷の低減とコスト削減を両立できる設計です。
連続処理が可能な洗浄設備を取り入れることで、衛生面と効率面の改善が期待できます。
メーカーでは実機を使ったサンプルテストも実施しており、洗浄力や異物除去能力を事前に確認できます。冷水チラーと組み合わせて鮮度を保ちながら洗浄できるかといったテストも可能です。
洗浄工程の省人化や効率化をお考えでしたら、ぜひ一度ご相談ください。
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。 どうぞ、お気軽に食品工場物流ナビへお問い合わせください。
