こびりついた焦げがキレイに!ブラスト処理による金型クリーニング事例
お菓子などを焼くときに使われる金型・容器・トレー等は、長年使用していると、日常の洗浄だけでは、こびりついた焦げが落とせなくなってきます。
これを放っておくと、製品自体の品質にも影響してしまいます。
そこで今回は、こびりついてしまった焦げを、ブラスト処理でキレイにクリーニングした事例をご紹介します。
お客様の工場では、金型を使ってお菓子を焼いています。
金型にこびりついてしまった油脂やカスによる焦げを、2週間に一度、強アルカリ洗剤で丸一日間、つけ置き洗浄していました。
日々、使用していると、こびりついてしまった焦げが落ちにくくなり、こびり付きが酷い場合は、ブラシの擦り洗いと併用して洗浄していました。
金型の汚れ落ちが悪いと、生地の焼きムラや、金型の剥離性が落ちてしまい、形崩れや、焦げの付着などにより、出荷できない製品になってしまう事もあるそうです。
そこで、ブラスト処理による金型のクリーニングを提案しました。
洗浄では落ち切らないこびりつきを、細かい研磨剤粒子を圧縮した空気に混ぜ、高速で吹きつけて、削り落とすという方法です。
研磨剤粒子には、非常に多くの種類があり、素材や目的に合った選定が重要です。
ブラスト処理によるクリーニングについて、お客様にご理解いただけましたが、クリーニング後に剥離性がなくなってしまうと困るということで、実際にテストすることにしました。
テストでブラスト処理をした金型を、2週間使っていただいたところ、
・強アルカリ洗剤のつけ置きのみでほぼこびりつきが落ちる
・油が金型に浸透しやすくなり剝離性が復活
金型ブラストクリーニングを行う事で、新品の金型に近い状態に復活することが分かりました。
テスト結果が良好であったことから、お客様の工場の金型全てに対して、ブラスト処理によるクリーニングをご採用いただける運びとなりました。
ブラスト処理後、2週間に一度の強アルカリ洗剤のつけ置きを、丸一日から約半日に変更し、水洗いするだけで、剥離性が本来の状態に戻ったそうです。
今後は、2週間に1度のつけ置きを、3週間に伸ばしてみるとのことです。
さらに、ブラスト処理による金型クリーニングは、金型を更新する場合と比較して、大幅なコスト削減となり、お客様に大変喜ばれました。
いかがでしょうか?
今回は、お菓子の金型のこびりつきを削り落とすという事例でしたが、ブラスト処理は、削る以外にも、鍛える、磨く、機能面創出といった、様々な利用価値があります。
(機能面創出ついては、こちらの記事もご覧ください。)
ブラスト処理でこんなことできないかな?と思われたことがありましたら、ぜひ私たちにご相談ください。
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。
どうぞ、お気軽に食品工場物流ナビへお問い合わせください。
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