急速に進行する高齢化と人口減少により、2030年には3人に1人が高齢者となり、労働力の不足が顕在化する「2030年問題」が予想されています。
多くの企業が人材不足に直面し、人材獲得競争の激化や人件費の高騰などの課題を抱えると考えられます。
こうした状況を踏まえ、製造業の省力化を推進し業務を見直す上で、パレットへの積み付け作業の省力化は特に効果的です。
貴重な人材を重労働から解放し、人にしかできない作業に振り分けることで、生産効率と従業員満足度が向上します。
一方で、パレタイザーを検討したものの、天井の高さやスペースが足りず検討を断念したということはないでしょうか?
そこで今回は低全高直交ロボットパレタイザーをご紹介します。
低全高・省スペースでありながら、自由なストロークアレンジや現場に合わせたレイアウトが可能な直交ロボットパレタイザーです。
特長
省スペース・有効な動線
直交パレタイザーは主にXYZの三軸の組み合わせで動作し、簡単な操作で運用が可能です。
「導入しやすさ」と「運用しやすさ」をテーマに設計された直交型のパレタイザーはレイアウトしやすく、省スペースで同一方向への搬出も可能です。また、導線の確保も容易です。
低全高
積み付け高さは標準で1700mm、オプションで最大2300㎜まで対応(※)の多段積み機ながら、2421㎜(約2.4m)の低全高タイプなのでクリーンルームなど高さに制限のある現場にも導入が可能です。
※パレット高さ150mmの場合
パレット載せ替え
標準機でもパレットを2個横並びに配置できるため、パレット間の載せ替え(T11型~T14型)が容易です。
例えば、現場に搬入された輸出用パレットから、倉庫内保管用のパレットへの載せ替えが簡単に行えます。
位置決めコンベヤを追加することにより、多段積みで起きやすい荷物のずれを補正しながら載せ替えすることができます。
最大走行ストロークを25メートルまで伸ばすことができます。
低コスト・高能力
多関節ロボットと比較して、基礎工事が不要で低コストで導入可能です。
多関節ロボットなどに通常必要な床補強工事が不要なため、組立設置工事のみで最短2日以内に設置完了可能です。
可搬重量は35㎏(ハンドを含む)、処理速度は10箱/分まで対応できます。
ロボットハンドのバリエーション
このメーカーにはロボットのハンドパーツを専門に扱う事業部があり、ハンドパーツの販売だけでなく、それらを用いた製品搬送ハンドを一貫して提供できます。
段ボール、樹脂コンテナ、材料袋、一斗缶など、多岐にわたる実績があります。
パレタイザーエディタ
「パレタイザーエディタ」はティーチングを簡略化するソフトウェアです。
パレットサイズや箱のサイズ、一段の箱数などの基本情報を登録するだけで、視覚的に簡単に箱を操作し、積み付けパターンを編集できます。
メーカー事例
導入前: 製品を梱包した段ボール(重量約10~15㎏)を、高さ約2900㎜の作業スペースで4人の作業者がそれぞれ1つのパレット(計4パレット)に積み付け作業を行っていました。天井が低いため、他のパレタイザーを導入することが難しい状況でした。
導入後: 低全高でありながら複数のパレットに積み付けが可能な低全高直交ロボットパレタイザーを導入。これにより、1台で4つのパレット全てに積み付け作業を行うことができ、作業者数を4名から1名に削減することができました。
これから高齢化がさらに進み、近い将来人手不足に直面する企業も増えることが予想されます。
いずれは自動化や省人化を検討しているお客様も、今こそ貴重な人材を適材適所に配置し、重労働をロボットに任せてみてはいかがでしょうか。
パレットはもちろんのこと、台車や六輪台車などのパレタイジング、デパレタイジング、載せ替えなどの重労働から脱し、自動化・省人化を図りたいとお考えのお客様はぜひ一度ご相談ください。
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。
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