緩衝材の代表的なものとして、包装用はエアセルマット(気泡緩衝材)や発泡ポリエチレンシート、固定用はエアークッションやバラ緩衝材などがあります。
これらの緩衝材はいずれも保護効果が高いので広く一般的に使われています。
しかし一方で、脱プラスチックの取り組みから、プラスチック系素材以外で検討したいというお客様もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回はクラフト紙を使用した緩衝材と紙緩衝材加工機をご紹介します。
<切込み入りクラフト紙でテープ止め不要の包装>
包装用緩衝材としてエアセルマットで対象物を包むときは、包装後にテープで留める必要があります。
一方、今回ご紹介する切込み (ダイカット)入りクラフト紙と薄い台紙を組み合わせた包装紙は切込みの“網の目”が互いに絡まる事でテープ留めをすることなく固定できます。
テープを使わなくなるため梱包作業時間の短縮および梱包資材を節約することが可能です。
切込み入りクラフト紙に薄い台紙を組み合わせることで、表面のすり傷や取り扱い時の軽微な事故から中身をしっかり保護してくれます。
さらに包装時に引き出してはじめて立体的になるので使用前はかさばらず保管効率にすぐれています。
切込み入りクラフト紙とエアセルマットの作業を比較した動画です。
<クッション性の高い緩衝材に加工する紙緩衝材加工機>
固定用緩衝材として、先に挙げたエアークッションやバラ緩衝材などに加えて、紙素材ではボーガスペーパーがよく使われています。
しかし、ボーガスペーパーは作業者がくしゃくしゃに丸めてから段ボールケースに詰める必要があるため手間がかかります。
さらに、段ボールケースのすきまが大きい場合などに作業者によってボーガスペーパーの使用量に差が出ることがある、エアークッションやバラ緩衝材と比較してクッション性が低いといった問題点があります。
これらの問題を解決するのがこちらの紙緩衝材加工機です。
3段階のスピードを選択でき、高速で専用のクラフト紙を緩衝材に加工します。
特殊なひだを作る特許取得済の加工方法により、専用のクラフト紙をクッション性の高い緩衝材に成形します。
加工の長さを自由に設定することができ、効率的な形状の緩衝材を均一に加工するので紙の使用量も少なく済みます。
好きな場所に移動することができ、サイズも小さいので設置場所に困りません。
専用のクラフト紙は加工前の状態ではかさばることなく保管効率にすぐれています。
いかがでしょうか?
枯渇資源の石油から作られるプラスチック系の緩衝材と異なり、紙緩衝材の原料は再生可能な資源(=木材)であるので、紙緩衝材は持続可能性にすぐれた素材であるということができます。
緩衝材に限らず、プラスチック系素材から紙素材への変更を検討されているお客様はぜひ私たちにご相談ください。
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。