粉体原料の投入や混合などの工程で、目に見えない微細な粉塵が空気中に舞い上がります。
こうした粉塵は機械周りを汚し、作業環境を悪化させます。
粉塵対策として集塵機を導入していても、長期間稼働させた機器の内部は、思いのほか過酷な状態になっています。
フィルターやタンク内に粉塵がたまり、湿気を帯びることで、カビや雑菌が繁殖しやすくなります。
放置すれば悪臭や害虫の発生源にもなりかねません。
この状態は製品への異物混入や品質低下を招く恐れがあり、排気が漏れれば作業員の健康にも影響します。
ところが、一般的な機器は構造が複雑で分解清掃に手間がかかり、メンテナンスまで手が回りにくいのが実情です。
そこで今回は、分解して水洗いができ、常に清潔な状態を保てる洗える集塵機をご紹介します。

従来の設備はメンテナンスの際にネジなどを外す必要があり、清掃作業そのものが敬遠されがちでした。
この製品は「集塵機を洗う」という発想で開発されており、本体からフィルターまで、部品を簡単に取り外して丸洗いできます。
本体はブロワ部、筐体と台車、フィルター、集塵容器の4つのブロックに分かれ、それぞれ取り外して洗浄できます。
定期的な洗浄を日常業務に組み込みやすく、内部の衛生管理を続けやすくなります。
洗える集塵機の特長
かんたんなステップで分解・洗浄
日常的に続けるメンテナンスだからこそ、お手入れ手順はシンプルに設計されています。
まず、上部のブロワ部分を開けます。
次に、下部の透明な集塵タンクを取り外します。
続いて、漏斗状のホッパーを傾け、内部のフィルターを引き抜きます。
これで各部品を洗浄する準備が整います。
フィルターは固定具を使わず、本体にはめ込まれているだけの構造です。
工具を使わずワンタッチで取り外せるため、清掃に不慣れな作業員でもスムーズに分解を進められます。

水洗いできるプラスチック成形フィルター
フィルターに単層焼結プラスチックを採用している点が特長です。
集塵効率は99.9%(2μ)と高く、布製のように水洗いを繰り返して目詰まりを起こすこともありません。
洗浄の際は、内側から水道水を注入し、その水圧で表面に詰まった粉塵を洗い流します。
表面で粉塵をろ過する仕組みのため汚れの剥離性が良く、洗浄後に異物が残る心配がありません。
水に強く、耐久性は布製の3〜4倍とされています(メーカー比較)。
導電性や耐薬品性も備え、さまざまな環境に対応します。

内部の状態が一目でわかる透明タンク
集まった粉塵を溜める集塵容器には、中身が見える透明な樹脂を使っています。
材質はアメリカのFDA基準に準拠した、食品にも使える樹脂です。
粉塵の蓄積量が一目で確認でき、回収や洗浄のタイミングをつかめます。
タンクの内面はフラットに加工され、突起物がないため、汚れがこびりつきにくく、軽く洗うだけで清潔さを取り戻せます。

洗いやすさを追求したホッパーと台車
粉塵が通過するホッパー部や、本体を移動させる台車フレームには、錆びに強いステンレス(SUS304)を使い、バフ研磨で滑らかに仕上げています。
ホッパーの内面も、粉溜まりの原因となる段差をなくしているため、ホースで直接水をかけて洗い流せます。
キャスター付きの台車フレームごと洗浄できるため、機器全体を清潔に保てます。
より高い清浄度が求められる現場へ
医薬品の製造ラインなど、より高い清浄度が求められる現場向けに、HEPAフィルターに対応した仕様も用意されています。
殺菌HEPAフィルターも選べるため、扱う製品や求められる清浄度に合わせて構成できます。
導入メリット
第一に、飛散する粉塵を残さず吸引し、機器本体を清潔に保つことで、工場内や作業環境が改善されます。作業空間がクリーンになることで、製品への異物混入を防ぎ、品質の向上につながります。衛生管理の行き届いた製造環境は、お客様の信頼につながります。
第二に、飛散した原料粉塵を集めて回収できます。粉に触れる部分が食品向けのポジティブリストに適合しているため、集めた粉を原料として扱えます。
第三に、清潔な環境を保つことは、現場で働く作業員の安全確保に直結します。

食品工場や物流施設では、衛生管理と作業効率の両立が常に求められます。
設備のメンテナンス性を高めることは、長い目で見ればコスト削減と品質向上につながります。
現在の作業環境に少しでも課題を感じている方は、新しい設備の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
食品工場物流ナビを運営する板橋工業では、豊富な商品知識を持ったスタッフが、お客様の要望や状況を丁寧にヒアリングし、最適な提案をさせていただきます。
どうぞ、お気軽に食品工場物流ナビへお問い合わせください。
